Reincarnation ~誕生・生まれし運命~ 44 | 時をこえて・・《シンイ2次小説》

時をこえて・・《シンイ2次小説》

「信義ーシンイー」の2次小説を綴っています。


産み月よりも早く生まれたフォンは
周囲の心配をよそに、すくすくと成長していった。

フォンが生を受けて間もなく
1年になる。

そんなある日の事・・・




ウォンソンは、フォンが生まれた時に
ウンスとの約束を守り、
事あるごとに、フォンを構っている。

「ははさま。
きょうは、ぼくが、フォンとユリに
このほんを、よんであげます。」

ウォンソンは、書棚の中から
一番好きな本をウンスに見せる。

「あら・・・
その本って・・・

すごく難しい本なんじゃない?

フォンとユリがわかるかしら・・・?」

ウォンソンが手にしていたのは
兵法書の本だった。

「え・・・っと・・・

でも・・・
このほんは、ちちさまからゆずりうけて
ぼくが、いちばんすきなほんなんです・・・

だから・・・
まだ、もじがよめないフォンとユリに
よんであげたいと・・・」

ウォンソンは、ウンスの指摘に
少し落胆した顔になる。

「ん・・・
ウォンソンの気持ちは
よくわかるわ。

でも・・・
その本は、もう少し
待ってあげて。

その代わりに・・・
こっちの本を、読んであげてくれる?」

ウンスは、手元に置いていた
御伽草子の本をウォンソンに渡す。

「はい。
ははさま。

もう少し、フォンが大きくなって・・・
そうだ、ぼくと、けんのおけいこが
できるようになったときに
このほんのことを、おしえてあげます。」

ウォンソンは、兵法書の本を
横に置き、ウンスから渡された
御伽草子の本を読みはじめた。

ウォンソンが、一生懸命に
御伽草子の本を読んで聞かせていると
部屋の中が、突然柔らかな光に包まれた。

ウンスは、部屋の中の様子を
静かに確かめる。

すると、ウォンソンの優しい声に
ユリは、いつの間にか眠っていた。

その横で、フォンが、
ウォンソンの声に共鳴するかのように
小さな手をウォンソンに伸ばしていた。

「え?
どういう・・・こと・・・?

この光は・・・
まさか・・・
フォンが・・・?」

『そのようですね・・・』

ウンスが、ウォンソンとフォンの様子に
驚いていると、ヨンの声が聞えてきた。

ウンスは、ヨンの声がするほうに振り向くと
ヨンが扉の柱に凭れながら
ウォンソンとフォンを見守っていた。

「ヨ・・・ン・・・」

ウンスの声に、ヨンは
人差し指を口にあて、静かに部屋の中に入ってくる。

ウンスの隣に腰を下ろすと
柔らかな声で告げた。

『フォンの内攻は・・・
周りを癒す力なのかもしれません・・・

ユリの内攻と似ているようですが・・・
少し違うようです・・・

恐らく・・・
ウォンソンと二人・・・
共鳴し合う事で、その力が現われるのでしょう。』

「そんなこと・・・・って
ありえるの・・・?」

ウンスは、信じられない様子で
ヨンに確かめる。

『俺も・・・
初めてみました・・・

恐らく、前例はないかと・・・

ウォンソンは、俺の雷攻を引き継ぎ・・・
フォンは・・・医員としての貴女の秘めたる力を
引き継いだのでしょう。』

「でも・・・
私に、内攻の力はないわ・・・」

ウンスは、ヨンの言葉に首を横に振る。

『いえ・・・

貴女の医術・・・
患者を思う気持ち・・・

そして・・・家族を護ろうとする想い・・・

これまで、何度も窮地に陥りながらも
乗り越えてこられた・・・

目には見えない
何等かの力があったからこそ
乗り越えられたと、俺は思います。

その力が、内攻ではないとはいえないでしょう。』

ヨンは、これまで潜り抜けてきた
数奇な運命を、思い出しながら告げた。

「そう・・・なの・・・?

それが・・・
この子たちが生まれてきた運命・・・」

ウンスは、独り言のように言葉を紡ぐ。

『大丈夫です。

ウォンソンも、フォンも
まだ幼子・・・

成人するまで、まだ時はあります。

俺たちの子を
信じてやりましょう。』

ヨンは、ウンスの手にそっと
自分の手を重ねる。

「そうね・・・

何よりも、こうして
生まれてきてくれたことに
感謝しなくちゃ。

そして、元気に成長してくれていることにも・・・」

ウンスは、漸くウォンソンとフォンの
生まれてきた運命を受け入れることが出来た。

そして、例え、それがいばらの道であっても
必ず護り抜くと、心に誓った。

『ウンス・・・

1人で、全てを抱え込まないように・・・

貴女には、俺がいるのですから・・・
それを忘れないでください・・・』

ヨンは、愛しむような声で
ウンスに告げた。


















にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
にほんブログ村
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
最後まで、お読みいただき、
ありがとうございます。

ドラマ『シンイ』の2次小説です。
私の想像の世界です。
お読みいただき、
イメージが異なってしまうかもしれません。
その際は、スルーをお願いします。

また、非難中傷されるような
辛口コメントもお控えください。
万が一そのようなコメントをいただきましても
お返事もできませんし、
心苦しくなるだけですので削除させて頂きます。
ご了承くださいませ。

by junjun