クァンとウンスの会話を
静かに見ていたトギが、
クァンに手話で話しかける。
《江南・・・
たしか、ウンスが天界に居た頃に
住んでた場所だ。》
「天界の・・・?」
トギの手話に、
クァンが小さな声で聞き返した。
《確かだ。
何度も、何度も
ウンスから話を聞いたから・・・
一体、ウンスは・・・》
トギの瞳が
悲しみで暗くなる。
「トギ・・・
とにかく、身体を暖め、
心が落ち着く薬湯を頼む。」
クァンは、トギの肩に
そっと手を添えながら
ウンスの薬湯を煎じるよう告げた。
トギとクァンの様子を
何も感じない様子で
黙ってみていたウンスが
突然声を発した。
「あ!!
そういえば・・・
そうよ!
私・・・
コエックスで・・・
時代劇の衣装を纏った
とってもイケメンに攫われて・・・
お・・・
王妃様!!
王妃様のお怪我は?
それから・・・
あのイケメン・・・
確か・・・
迂達赤の隊長さん・・・
あの人は・・・?
敗血症になりかけてたはず・・・
急いで、治療しなきゃ!!」
ウンスは、一気に言葉を繋ぐと
立ち上がり、駆け出そうとした。
「お待ちください!
そのお身体で、
急いではなりません!!」
駆け出そうとするウンスの腕を
掴み、クァンがウンスを止めた。
「え?
どうして・・・?
そんな身体・・・って・・・?
え?
なに?
私・・・
妊娠・・・してる・・・?」
クァンの言葉で
ウンスは、自分の身体の異変に気付いた。
「ウンス殿。
落ち着いて、私の話を聞いてください。」
困惑するウンスに
クァンがもう一度、優しい声で話かける。
「あ・・・
でも・・・
どうして・・・?
クァン・・・先生は・・・
私の事・・・知ってるってことですか・・・?」
「はい・・・
ですから、私の事を信じてくださいませんか?」
クァンは、困惑と不安で
心が乱れるウンスを包み込むように話す。
「ん・・・
そうね・・・
確かに、この状況・・・じゃ
何があったのか・・・
私の事を知っている人に
教えてもらわないと・・・
でも、その前に・・・
王妃様と、迂達赤隊長は・・・?
ご無事なの?」
ウンスは、自分の置かれている状況よりも
重傷で瀕死の状態だった王妃と
そして、自分の命よりも、
天界での生活すべてを捨てても
共に生きようと、心に誓ったチェ・ヨンの
安否を知りたがった。

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ドラマ『シンイ』の2次小説です。
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by junjun