Reincarnation ~開京の秋~ 19 | 時をこえて・・《シンイ2次小説》

時をこえて・・《シンイ2次小説》

「信義ーシンイー」の2次小説を綴っています。


ヨンは、ウンスが落ち着いていることを
確かめると、ホッと胸を撫で下ろす。

『とりあえず、衣を着替えてまいります。』

ヨンはウンスに告げると
静かに立ち上がる。

ウンスの頬をそっと撫で、微笑む。

『俺が、戻るまで大人しく
待っていてください。』

「もう・・・ヨンったら・・・ウフフ」

ウンスも、柔らかな笑みを浮かべた。





ヨンは、素早く衣を着替えると
書斎の前で待つ、パソンとミョンウォルの所へ急ぐ。

『待たせた。

早速、話を聞かせてもらおうか・・・』

ヨンは、ウンスを待たせていることもあり、
パソンとミョンウォルに聞いた。

パソンは、ミョンウォルが屋敷に来るまでの間の話を
ミョンウォルは、ハン・サンソンが
チェ家の屋敷から、帰るまでの間の話を
ヨンに話して聞かせた。

『そうか・・・
わかった・・・

よく、あの方と子供たちを
護ってくれた。

とにかく、これまで以上に
屋敷を訪れる人物には
注意を怠るな。

それから、今夜から
ミョンウォルが屋敷に滞在する。』

ヨンは、パソンとミョンウォルの話を
聞き終えると、眉間に皺を寄せながら
これからの事を告げた。

「畏まりました、旦那様。

皆にも、十分に警戒するよう伝えます。

それから、ミョンウォルさんの
お部屋は・・・ヨリの部屋の隣でよろしいでしょうか?」

『それは、パソンに任せる。

夕餉の支度が出来たら、声をかけてくれ。』

ヨンは、そのまま、ウンスが待つ部屋へと戻って行った。













翌日。

康安殿に、ハン・サンソンの姿があった。

ハン・サンソンは、朝一番に
王への謁見を願い出た後、
そのまま、康安殿の廊下で
王からの許しを待っていた。

王は、ハン・サンソンの思惑が
掴みきれず、困惑の色を浮かべている。

「ドチ・・・
ハン・サンソンは、何用で
謁見を願い出ているのだ?」

「はい・・・王様・・・
私も、それがわからず・・・

如何いたしましょう・・・
朝から、廊下でずっと待っているようでございます。」

アン・ドチ内官も
ほとほと困った顔で王に答えた。

「王様。
チェ尚宮様がお越しでございます。」

扉の前から
内官の取次の声が聞えてくる。

「何?
チェ尚宮が・・・?

通しなさい。」

王の声に、扉が開くと
チェ尚宮が、静かに入ってくる。

「如何した?チェ尚宮。」

「はい、王様。
急ぎ、王様のお耳にお入れしたいことがございまして
こうして参りました。」

チェ尚宮は、頭を下げながら告げる。

「ん・・・申してみよ。」

王は、チェ尚宮の前に歩みより
椅子に座る。

「ありがとうございます。

実は・・・」

チェ尚宮は、ヨンから聞いたハン・サンソンの話と
チュンソクから聞いた昨日のチェ家の屋敷での
騒動を王に告げた。

「・・・恐らく、門前払いを受け
話が進まないとなると、
王様に直接お願いしに参るかもしれず
こうして、ご報告しに参りました。」

チェ尚宮は、話を終えると
深々と頭を下げた。

「よく、わかった、チェ尚宮。
間に合って良かった。

今、渦中のハン・サンソンが
謁見を申し出て居る。

恐らく、その話をしに来たのであろう。

だが・・・
余には、上護軍と交わした約定がある。
安心いたせ。」

王は、ニヤリと笑みを浮かべながら言った。
















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ありがとうございます。

ドラマ『シンイ』の2次小説です。
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by junjun