双翼の恋~風の行方 10 | 時をこえて・・《シンイ2次小説》

時をこえて・・《シンイ2次小説》

「信義ーシンイー」の2次小説を綴っています。

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いつも「時をこえて・・・」に
ご訪問いただきありがとうございます。

本編「Reincarnation ~過去の記憶~」
限定記事「大護軍の憂鬱」
をお読みいただきありがとうございます。
 
Anniversary企画で
ご意見をいただきました
こんなお話読んでみたい!の中から
第5弾、リュウ&クァンの恋のお相手は?
そんなお話をお届け致します。

どんなお話になるのか・・・
拙いお話ですが、お付き合いくだされば
とっても嬉しいです。

by junjun
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夫婦の部屋の前。
ウンスの拒絶の言葉に
ヨンは、扉をたたく。

『ウンス!
ここを開けてください!』

ヨンの呼びかけに、
ウンスの答えは、返って来なかった。

『ウンス!!

 

一体・・・

何が、気に障ったのですか・・・?

ウンス。
とりあえず、俺は、書斎にいます。』

ヨンは、訳もわからないウンスの拒絶に
途方に暮れながら、書斎へと向かった。

ウンスは、夫婦の部屋の中。
遠ざかるヨンの足音を
悲しみに心を押しつぶされながら
黙って聞いていた。

「私・・・
もう・・・ここには居られない・・・」

ヨンの足音が聞えなくなると
ウンスは、桃色のポジャギを手にとった。










皇宮。

チェ尚宮とリュウは、
険しい表情で、話を続けている。

「ヨンは・・・
奥方の事をどうするつもりだ?

西京で、側室を娶ったことが
本当なら、奥方は・・・」

「いや・・・
婚儀を挙げたのか、
疑わしい・・・

あいつは、西京から連れてきた女人を
王様に紹介もしなかったらしい・・・

婚儀を挙げ、夫婦で参内したならば、
夫婦ともに挨拶をするものだ・・・

女人は、ただ、ヨンの傍にいただけだとか・・・」

チェ尚宮は、宣仁殿でのヨンの様子を
リュウに話して聞かせた。

「確かに・・・
それは・・・おかしな話だ・・・

いくら型破りなヨンでも、
そういう仕来りは、重んじているはず・・・」

リュウは、ヨンの性格を思い出し、
頭を悩ませる。

「それで・・・
その一緒にいた女人は・・・?

まさか、屋敷に連れ帰ったのか・・・?」

リュウは、ハッとしてチェ尚宮に聞いた。

「恐らく・・・な・・・

リュウ・・・
ウンスは・・・?

ウンスは、どうしている?
あの子のことだ・・・

ヨンが側室を迎えたとなったら
思い悩んだら、何をするかわからぬ。

私は、皇宮を離れることが出来ぬ。

急ぎ、屋敷に向かってくれ。

私は、西京の状況を調べる。」

「わかった・・・

俺が、必ず奥方を護ってみせる。

奥方は、高麗になくてはならない女人だ。」

チェ尚宮は、リュウに、ウンスの事を頼むと
西京でのヨンの行動と
その状況を確かめるべく、
皇宮の中に消えていった。

リュウは、チェ尚宮の言葉に
返事をすると、脱兎のごとく
ウンスが悲しみに暮れているであろう
屋敷へと急いだ。











リュウが、皇宮からチェ家の屋敷に
たどり着くと、屋敷の通用口から
1人の女人が姿を現す。

リュウは、その女人が
ウンスだとすぐに気がついた。

「奥方・・・?」

「あ、リュウ・・・さん・・・」

ウンスは、バツが悪そうに
リュウの名前を呼ぶ。

リュウは、ウンスの背に
桃色のポジャギを背負っていることに気付いた。

「奥方・・・
その荷物は・・・?」

ウンスは、俯き、消え入るような声で告げた。

「私・・・
ここには・・・もういられない・・・の・・・

ヨンは・・・
ヨンが・・・
他の女の人を・・・

だから・・・」

ウンスの目に涙をみるみる溢れてくる。

「奥方・・・」

リュウは、ウンスの手をひき
屋敷からウンスを連れ出した。















*今日の
お話
大護軍の憂鬱 237
Reincarnation ~過去の記憶 18~

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最後まで、お読みいただき、
ありがとうございます。

ドラマ『シンイ』の2次小説です。
私の想像の世界です。
お読みいただき、
イメージが異なってしまうかもしれません。
その際は、スルーをお願いします。

また、非難中傷されるような
辛口コメントもお控えください。
万が一そのようなコメントをいただきましても
お返事もできませんし、
心苦しくなるだけですので削除させて頂きます。
ご了承くださいませ。

by junjun