ウンスが立ち止まり、
見ている蝋梅の樹は、
ヨンとウンスが婚儀を挙げた際
記念に植樹したものだった。
蝋梅の樹の成長が
ウンスが記憶を失くしていることを
物語っている。
「ヨン・・・
教えて・・・
私は、一体何を忘れているの?
どうして、こんなことになっているの?」
ウンスは、泣きながらヨンに訴える。
『ウンス、落ち着いて・・・
そんなに興奮してはいけません。』
ヨンは、ウンスを落ち着けさせようと
優しく、ウンスを宥める。
「だって・・・
この蝋梅の樹は・・・
ヨンと婚儀を挙げた時
記念に植樹したものよ・・・
それが・・・
こんなに成長してるなんて・・・
それに・・・
ウォンソンを生んだばかりなのに
今、私のお腹の中にいる子は?
もう、わからないことばかり・・・」
『とにかく、庵に・・・
ここでは、身体に障りが・・・
ミョンウォル・・・』
ヨンは、ミョンウォルに声をかける。
ミョンウォルは、静かに頷くと
庵に先回りをする。
『さぁ、ウンス・・・
参りましょう・・・
庵で、何があったのか
お話します・・・』
ヨンは、ウンスに事実を話すことを決めた。
そして、ウンスがどのように
取り乱そうと、全てを受け止めると
心に誓った。
庵では、ミョンウォルが
心を落ち着かせる香を焚き始める。
そして、寺の厨を借り、
薬湯を煎じ始めた。
「ミョンウォル様・・・
私たちがお手伝いできることは・・・?」
寺の若い僧侶が声をかけてくる。
「お気遣いありがとうございます。
では、間もなくチェ尚宮様と
ウォンソン様、そしてユリ様が
此方に到着する頃です。
暫くのあいだ
お待ちいただくよう、
お伝えくださいませ。」
ミョンウォルは、寺の若い僧侶に
丁寧にお願いをすると
煎じた薬湯を持って
ヨンとウンスが待つ庵へと向かった。
庵では、
興奮覚めぬウンスが
涙を流し続けている。
ヨンは、ウンスの前に座り
膝を突き合わせる。
そして、優しくウンスの両手を包み込むように
握ると、ゆっくりと話し始めた。
『ウンス・・・
これから、俺が話すことは
全て真実です。
信じてくださいますか?』
ヨンは、ウンスの潤んだ瞳を見ながら告げる。
「ん・・・
私・・・ヨンの事・・・信じてるわ。
貴方の話すことは、嘘がないから・・・
だから・・・
全てを教えて・・・」
『わかりました。
では・・・』
ヨンは、ウンスが記憶を失っていることを
ウンスに告げた。

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ドラマ『シンイ』の2次小説です。
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by junjun