ヨンが眠っているウンスを
起こそうとする声が聞える。
ヨンの優しい声に
目を覚ましたウンスは、
周りの様子の違いに気づく。
「ここは・・・?
ヨン・・・?
ヨン?!」
『ウンス!
そんなに急に動いては
腹の子に障ります・・・』
ヨン腕に抱き留められ
その言葉にウンスは、驚く。
「え・・・?
子・・・?
子供・・・?
何・・・?
どういうこと・・・?
それに・・・
ヨン・・・
貴方・・・」
『ウンス・・・?』
ヨンの言葉に、
ウンスの瞳から、みるみる涙が溢れてくる。
「ヨン・・・
ごめんなさい・・・
赤ちゃん・・・
護れなかった・・・
私が・・・
皇宮に残ったりしたから・・・
ごめんなさい・・・」
ヨンは、ウンスの様子に動揺が隠せない。
『ウンス・・・
落ち着いて・・・
とにかく、場所を変えましょう。
少し、待っていてください。』
ヨンは、ウンスをもう一度横たわらせると
馬車の外で待っていたテマンを呼んだ。
『テマン。
部屋の準備を頼む。
それから、すぐにミョンウォルを連れてきてくれ。』
ヨンの切羽詰まった顔に
尋常ではない何かが起きたと
テマンは察して、すぐさま旅籠の中へと
入って行った。
「ヨン・・・
大丈夫なの・・・?
戦・・・
それに・・・
これ・・・馬車・・・よね?
隠れ家・・・に行くの?」
ウンスは、ヨンの背中に問いかける。
『ウンス・・・
大丈夫です・・・
今は、落ち着いています・・・』
ヨンは、ウンスに動揺を気付かれないよう
平静を装う。
「そうなの・・・
じゃぁ・・・
いいけど・・・
ねぇ・・・
王様と王妃様は
無事に福州に到着できたかしら・・・?
王妃様・・・
ご懐妊間もない時だし・・・
あ、でも、チャン先生とトギが
一緒だから、きっと大丈夫ね・・・」
ウンスは、横たわりながら
王と王妃の心配を口にする。
その時、馬車の扉をたたく音がする。
ヨンは、静かに馬車の扉を開けると
そこには、ミョンウォルが立っていた。
『ミョンウォル・・・』
「如何なさいましたか?」
『あの方の様子がおかしいのだ。
今が、紅巾の乱の真っ最中だと・・・』
ヨンは、ミョンウォルに小声でウンスの様子を伝える。
ミョンウォルは、一瞬目を大きくするが
すぐに、平静を取り戻す。
「わかりました。
ウンス様の様子を診させてください。」
ミョンウォルは、ヨンにお辞儀をすると
馬車の中へと入ってきた。

にほんブログ村
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
最後まで、お読みいただき、
ありがとうございます。
ドラマ『シンイ』の2次小説です。
私の想像の世界です。
お読みいただき、
イメージが異なってしまうかもしれません。
その際は、スルーをお願いします。
また、非難中傷されるような
辛口コメントもお控えください。
万が一そのようなコメントをいただきましても
お返事もできませんし、
心苦しくなるだけですので削除させて頂きます。
ご了承くださいませ。
by junjun