Reincarnation ~過去の記憶 1~ | 時をこえて・・《シンイ2次小説》

時をこえて・・《シンイ2次小説》

「信義ーシンイー」の2次小説を綴っています。


昼前。
開京へ向かう途中、
峠の旅籠街に到着する。

ヨンは、静かに馬車を止めると
馬車の扉を開ける。

『ウンス・・・
昼餉に・・・
あ・・・』

ヨンが、扉を開けると
ミョンウォルとウォンソンが
人差し指を口にあて、ヨンを見ている。

「ちちさま・・・

ははさまが、まだねむってます。」

ウォンソンが、ヨンの傍に近づき
耳元で告げる。

『そうか・・・
まだ、眠っているのか・・・

ミョンウォル・・・?』

「はい、大丈夫でございます。

ウンス様は、お休みになっているだけでございます。」

ヨンは、ウンスの身に異変があったのか
ミョンウォルに聞くと、ミョンウォルは
頷きながらヨンに告げた。

『わかった。

ウォンソン。
腹が空いているだろう。

昼餉の時間だ。
ミョンウォルと一緒に
先に行くのだ。

母様は、父が連れて行く。』

ヨンは、ミョンウォルの言葉に
安心すると、ウォンソンに言った。

「はい、ちちさま。

では、さきにいってます。


ミョンウォル、いこう。」

ウォンソンは、ミョンウォルと手を繋いで
馬車から降りて行った。

ミョンウォルは、ヨンに軽く頭を下げると
ウォンソンに手をひかれるように
馬車を降りていった。






『ウンス・・・
ウンス・・・

起きてください・・・』

ヨンは、優しくウンスに声をかける。

「う・・・ん・・・
な・・・に?

もう・・・少・・・し・・・」

ウンスは、ハッとして目を大きく見開く。

「ここは・・・?
ヨン・・・?
ヨン?!」

ウンスは、飛び起きようとして
ヨンに抱き留められる。

『ウンス!
そんなに、急に動いては
腹の子に障ります・・・』

「え・・・?
子・・・?子供・・・?

何・・・?
どういうこと?

それに・・・
ヨン・・・
貴方・・・」

ウンスは、ヨンの姿に違和感を覚える。
ヨンもまた、ウンスの様子に異変を感じた。

『ウンス・・・?』

「ヨン・・・
陣営を抜けてきても大丈夫なの?

開京をとりもどす、だいじな戦なのに・・・」

『ウン・・・ス・・・?

まさか・・・』

ヨンは、思いがけない出来事に
脳天を貫くような衝撃を覚えた。


















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最後まで、お読みいただき、
ありがとうございます。

ドラマ『シンイ』の2次小説です。
私の想像の世界です。
お読みいただき、
イメージが異なってしまうかもしれません。
その際は、スルーをお願いします。

また、非難中傷されるような
辛口コメントもお控えください。
万が一そのようなコメントをいただきましても
お返事もできませんし、
心苦しくなるだけですので削除させて頂きます。
ご了承くださいませ。

by junjun