ウンスの体調は、
日に日によくなってきている。
ヨンは、日に日に元気になっていく
ウンスの傍を片時も離れずに過ごしていた。
ウォンソンも、また、
朝に夕に、ウンスの部屋を訪れては、
一日の出来事を、ウンスに話して聞かせたり
時には、ウンスに天界の話を強請ったりした。
「ミョンウォル・・・
まだ、床上げをしちゃだめなの?
このままじゃ、
我が家の男性陣は
この部屋の住人になっちゃうわ・・・」
ウンスは、嬉しいような、
困ったような顔で、脈診に来たミョンウォルに告げた。
「ウンス様。
そろそろ、床上げも良いかと・・・
床上げ後の、ウンス様のお身体の
様子を見ながら、開京におかえりになられる日を
お決めいただければと思っています。」
ミョンウォルは、ウンスの問いかけに
微笑みながら答える。
その答えに、横で聞いていたヨンが
ミョンウォルに聞きなおす。
『ミョンウォル・・・
開京にもどるとなると
馬車での移動になるが・・・
腹の子に障りはないのか?
それに、この方の身体も・・・』
ヨンは、心配で溜まらないといった様子で聞いた。
「はい。
上護軍様。
この数日のご様子と
脈を診て・・・
床上げをして、少し体力が
戻られたら、大丈夫でございます。
ただ・・・
馬車での移動でも
急がれないよう・・・
お気をつけ頂ければと思います。」
ミョンウォルは、ウンスの体調と
ウンスのお腹の中の子が
順調に回復していることを
もう一度、ヨンに告げた。
『わかった・・・
だが・・・
そんなに急いで、開京にもどらなくても良い。
ゆっくりと、その日を決めるとしよう。』
ヨンは、ミョンウォルの言葉に納得した表情でこたえた。
「ヨン・・・
そんなに、ゆっくりは出来ないわよ。
いくら、王様から
お許しをいただいているからって
上護軍でもある、ヨンが
いつまでも、開京を留守には出来ないわ。
ミョンウォルの言う通り、
床上げをして、数日の内には
開京にもどりましょう。」
ウンスは、ヨンに開京に
一日も早く帰るようにしたいと告げた。
『しかし・・・
ついこの間、
ウンスは倒れたばかりです。
いくら、体調がよくなったといえど
まだ、本調子ではないでしょう?』
「確かにそうなんだけど・・・
あのね・・・
きっと、また、悪阻が始まると思うの・・・
そうすれば、開京にもどることが
もっと遅くなるわ。
出来れば、悪阻が始まるまえに
ゆっくりと、開京にもどれたらっておもうの・・・」
ウンスは、ヨンの心配も
十分にわかっていた。
『されど・・・』
ヨンは、渋い表情を浮かべ、
ウンスの顔を見た。
「それに・・・
ミョンウォルが、付きっきりで
馬車に乗ってくれていたら
安心でしょ?
ん・・・
そうね・・・
チェ家の馬車は、
かなり大きめの馬車だから・・・
中に、お布団を敷いて、
いつでも横になれるようにするとか・・・」
ウンスは、精一杯ヨンを説得し続ける。
「確かに、
馬車の中に、床を用意していただければ
いつでも、お休みいただけますね・・・」
ミョンウォルが、ウンスの提案に
頷きながら呟いた。
『・・・
わかりました・・・
ならば、これより、
チェ家の馬車を一台、
少し手を加えましょう。
それが出来上がり、
ウンス、貴女の体調を見ながら
開京に発つ日を決める・・・
これで、よろしいですか?』
ヨンは、半分ウンスに押し切られながら
馬車を改良することを決めた。

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ドラマ『シンイ』の2次小説です。
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by junjun