Reincarnation ~芽生え 39~ | 時をこえて・・《シンイ2次小説》

時をこえて・・《シンイ2次小説》

「信義ーシンイー」の2次小説を綴っています。


寝台に横たわり、ウンスは
意識がなかった時に見た
ある事を思い出していた。




フォン・・・
あの時・・・
あの紅巾の乱の時
貴方を護ってあげられなかったのに・・・

そして、今回も・・・
フォンを苦しめて・・・

それなのに・・・
これまでも、
そして、今回もフォンに助けられて・・・

フォンが居なかったら、
私は、こちらに戻ってくることが
出来なかったかもしれない

でも・・・
きっと、これからは
フォンを苦しめることはないわ・・・

だから、安心して、
ヨンと私・・・

フォンの父様と母のもとに
帰ってきて・・・

フォン、貴方のこと・・・
ずっと待っていたのよ・・・










そっとお腹に手を添え、
ウンスは、ゆっくりと目を閉じた。

ミョンウォルが脈診の際に
煎じてきた薬湯には、
眠りを促す成分が入っていた。

ウンスは、その眠りに
抗う事もなく、静かに眠りについた。












ウンスが眠りにつくのを
ヨンは、静かに見守っている。

ヨンは、ウンスが倒れたことが
母の死と重ねてしまい、

心がざわついている。

もし、万が一のことがあったらと
ウンスの傍を離れることが出来ない。







ウンス・・・

全て終わったと・・・
貴女は言うが・・・

その為に貴女は
無理をしたのではないか・・・?

それ故
フォンとともに
命が危険になったのでは・・・



ウンス・・・

貴女が倒れた原因・・・
貴女の命をも危険にさらした原因・・・

もし、フォンを使って
貴女を苦しめる輩が
天にいるとしたら・・・

それは、やはり・・・
キチョルか・・・?

それとも
徳興君・・・?

いずれにしても
俺には、何も手助けすることが出来ぬ・・・








ヨンが思い悩んでいると
眠っているはずの
ウンスが、ヨンに話しかけてきた。

「ヨン・・・
大丈夫よ・・・

私は、貴方をのこして
先に逝かないから・・・

それに・・・
フォンがね・・・」

『ウンス・・・?
起きているのですか・・・?』

ヨンは、ウンスの声に驚く。

「ん・・・
起きてるわ・・・

フォンがね・・・
少し、寄り道しちゃったけど
もうすぐ、私たちのところに
帰ってきてくれるって・・・

こんな嬉しいこと・・・
ヨンに早く教えてあげたくて・・・」

ウンスは、ゆっくりと目を開けると
ヨンに向かって微笑んだ。

『ウンス・・・』

ウンスの微笑みを
ヨンは愛おし気に見つめた。
















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最後まで、お読みいただき、
ありがとうございます。

ドラマ『シンイ』の2次小説です。
私の想像の世界です。
お読みいただき、
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その際は、スルーをお願いします。

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辛口コメントもお控えください。
万が一そのようなコメントをいただきましても
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心苦しくなるだけですので削除させて頂きます。
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by junjun