愛しき日々~生きてこそ 62 | 時をこえて・・《シンイ2次小説》

時をこえて・・《シンイ2次小説》

「信義ーシンイー」の2次小説を綴っています。


康安殿のなかに重い空気が流れる。

王妃は何も言えず俯き
王は、チャン侍医の顔をジッと見ていた。

『侍医。
それは・・・まことか?

何故、そのような急激に・・・?』

ヨンは、誰もが聞きたい言葉を口にした。

「詳しいことは、私にもわかりません。

ただ・・・
アン・ヨンジン様は、すでに覚悟をお決めだったようです。

そして、最後にこれを・・・」

チャン侍医は、アン・ヨンジンに頼まれ
代筆した文を差し出した。

『これは・・・?』

ヨンは、チャン侍医が差し出した文を受け取り聞いた。

「アン・ヨンジン様の最期の言葉・・・でございます。」

チャン侍医は、俯きながら
文に何が書かれているか告げた。

『最期の言葉・・・』

ヨンは、呟くようにチャン侍医の言葉をつぶやきながら
その文をアン・ドチ内官に渡す。

アン・ドチ内官は、ヨンから受け取った文を
王の目の前に置いた。

王は、その文をゆっくりとひろげ
アン・ヨンジンの最期の言葉を読んだ。




《王様
ここに私アン・ヨンジンが
王様の信頼を裏切、愚かにも犯した罪を申し上げます。

私は、血のつながりのないものを
実の娘と偽り、元の皇室に嫁がせました。

それを奇皇后に見破られ・・・
此度の謀の片棒を担ぐこととなりました。

私には、時がございませんでした。

元からの輿入れに関しましては
内側から高麗を手に入れようとする
奇皇后の策略でございます。

奇皇后は、紅巾の侵略を
恐れております。

高麗をその手に納め
紅巾を退けようと策略しているのでございます。

そして、兄君であるキチョルを亡き者にしたと
上護軍とその奥方を忌み嫌っております。

上護軍とその奥方がいなくなれば
高麗を容易く手に入れられると・・・

それは、元だけではなく
高麗を狙う諸外国が考えていることでございます。

どうか、くれぐれも
上護軍とその奥方を・・・
高麗の守り神をお離しになさらぬよう・・・


最後に・・・
此度の謀の罪は
私が全て1人で犯した罪でございます。
一族は、何も知らず関係はありません。》






「愚かなことを・・・

全てを己一人で背負い逝ったのか・・・」

王は、文を読み終えると、ヨンにそれを差し出した。
ヨンは、文を両手で受け取ると、黙ったまま読み始めた。

『王様・・・』

「ドチ・・・

元に嫁がれたアン・ヨンジンの息女の傍に
文武に長けた者を送れ。
元の皇室で、安全に暮らせるよう配慮せよ。

此度の謀・・・
元の奇皇后が関与していることは明らか。

アン・ヨンジン亡き後
奇皇后が、次にどのような手を使ってくるのか
まだわからぬ。

上護軍。

国境の守備を固めよ。

今はまだ・・・元と戦をすることは敵わぬ・・・」

王は、震える手を握りしめながら
ヨンとアン・ドチ内官に王命を告げた。


















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ありがとうございます。

ドラマ『シンイ』の2次小説です。
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by junjun