執務室を駆けだしたヨンが、
大きな声で、チュンソクを呼んだ。
「上護軍。いかがなさいましたか?」
チュンソクが慌ててヨンに駆け寄る。
『アン・ヨンジンの屋敷に行く。
腕の立つ者を5~6人集めろ。
それから、万が一のこともある。
ユン・ジモンたちの警護をかためろ。
アン・ヨンジンが皇宮にいる。』
ヨンは、駈けながらチュンソクに言うと、
テマンが準備したチュホンに跨った。
「上護軍・・・?」
『アン・ヨンジンの屋敷に捕らえられている
人質を救出に行く!!』
不思議そうな顔でみるチュンソクに
告げると、チュホンの脇腹を踵で蹴った。
チュホンは、それを合図に
兵舎の門を抜け、皇宮の外へと駆けだして行った。
チュンソクは、その姿を見送ると
すぐさま、迂達赤の中から、5~6人を
アン・ヨンジンの屋敷へと向かわせた。
アン・ヨンジンの屋敷。
屋敷が見渡せる場所で、屋敷の見張りをしていた
パクと落ち合う。
『屋敷の動きは・・・?』
パクの背後からヨンが声をかけた。
「上護軍・・・
先ほど、アン・ヨンジンが屋敷を出ていきましたが
他には、特に動きはありません。」
パクは、屋敷から目を離さずにヨンに報告する。
『そうか・・・
屋敷の中の私兵の数はわかるか?
それから中の見取り図は・・・?』
ヨンは、ユン・ソンヨン救出を決行するための
情報を集めた。
「私兵の数は、30くらいです。
詳しい見取り図までは、わかりませんが
母屋とこの離れの建屋・・・
この2か所に私兵が重点てきに置かれています。」
パクと共に見張りについていた《蒼い狼》が
ヨンに見取り図をひろげながら言った。
『離れか・・・
恐らくそこに、座敷牢があるのだろう。
いいか。
この座敷牢に捕らえられている女人を救出する。
その女人は、今回の謀の証人ともなる人物だ。
必ず、無事救出する。
わかったな!』
「しかし、この人数では・・・」
パクが、味方が少数であることを
懸念してヨンに進言した。
『安心しろ。
間もなく迂達赤が駆け付ける。』
ヨンは、迂達赤がアン・ヨンジンの屋敷へ
向かっている事を告げたあと
ユン・ソンヨン救出の策を
パクをはじめとする《蒼い狼》とスリバンたちに言い渡す。
『救出時、歯向かう者は
動けぬ程度痛めつけておけ。
無抵抗の者には手を出すな。』
ヨンは、最後に一言付け加えると
軽攻を使って、屋敷の中の離れへと向かった。

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ドラマ『シンイ』の2次小説です。
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by junjun