愛しき日々~生きてこそ 42 | 時をこえて・・《シンイ2次小説》

時をこえて・・《シンイ2次小説》

「信義ーシンイー」の2次小説を綴っています。

『ウンス!!
チグンッ!!』

突然、ヨンの声が、中庭に響いた。

ウンスは、その声を聴いた瞬間、咄嗟に
耳をふさぎ、その場に座り込んだ。








《医仙。
俺が”チグン(今)”と言ったら
身を伏せてください・・・》





ウンスは、ヨンの声に、二人で天門を目指し
立ち寄った飯屋での出来事を思い出し
咄嗟に耳をふさぎ、その場に座り込む。

ウンスが座り込んだと同時に
ビュンという、空を切る音が静まりかえった屋敷の
中庭に響いた。

「うっ!」
「ぐっ!!」

次の瞬間、ウンスの頭上で二人の男のうめき声が聞こえた。

『ウンス!!』

うめき声が聞こえたとほぼ同時に、
ウンスは、力強い腕に抱きしめられていた。

「え?何?
何が起きたの?」

ウンスは、恐る恐る顔をあげる。
目の前には、激しい鼓動で、荒い息をしている
ヨンの逞しい胸があった。

『ウンス・・・
怪我は・・・?』

「え?
怪我・・・?

怪我はしてない・・・
けど・・・」

ヨンは、ウンスを抱き上げるかのように
立ち上がらせる。

そして、ユン・ジモン達の方を見る。

『迂達赤!!
この者たちに縄をかけろ!
自害せぬよう、猿轡も忘れるな!!』

ウンスは、ヨンの視線の先を追うように
ユン・ジモンたちを見た。

そこには、利き腕の肩に矢が刺さり、短銃を握ることがかなわず、
両足には、クムが刺さって、逃げることも出来ず蹲る二人の男。
そして、その男たちを取り囲むかのように
迂達赤が剣を構えていた。

「ヨン・・・」

『全く・・・
貴女という方は・・・

俺や子供たちのことになると
自分の身の危険も顧みず・・・』

ヨンは、人目も憚らず、ウンスを力いっぱい抱きしめる。

『シウルが、木の上にいたからよかったものの・・・
あのまま、連れ去られていたら・・・』

「ごめんなさい・・・
でも・・・

赤ちゃんのユリを攫われるくらいなら・・・
私一人だったら・・・
もしかしたら逃げ出せる可能性もあるかも・・・って

それに・・・
きっとヨンが助けに来てくれるって信じてたから・・・」

ウンスは、ヨンの腕の中、微かに震える声で告げた。

















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最後まで、お読みいただき、
ありがとうございます。

ドラマ『シンイ』の2次小説です。
私の想像の世界です。
お読みいただき、
イメージが異なってしまうかもしれません。
その際は、スルーをお願いします。

また、非難中傷されるような
辛口コメントもお控えください。
万が一そのようなコメントをいただきましても
お返事もできませんし、
心苦しくなるだけですので削除させて頂きます。
ご了承くださいませ。

by junjun