愛しき日々~生きてこそ 11 | 時をこえて・・《シンイ2次小説》

時をこえて・・《シンイ2次小説》

「信義ーシンイー」の2次小説を綴っています。


ヨンは、身支度を整えると
屋敷の裏側にある、隠し扉から
皇宮へと向かった。

桜の木の丘の隠し通路は使わず
ヨンしか知らない通路を使って
康安殿へとしのびこんだ。

『王様・・・』

ヨンは、静かに声をかける。

「早かったな・・・
非番の日に呼び出してすまぬ。」

王は、ヨンの声に振り向かずに答えた。

『いえ・・・
皇宮に賊が侵入したと・・・

ご無事で何よりでございます。』

ヨンは、足音も立てずに
王の前に跪いた。

「その賊の事だが・・・
どうやら、皇宮内を、熟知しているようだ。」

『そのようでございます。

私のところにも報告がありました。
皇宮より隠し通路を使った形跡があると・・・

恐らくその賊が使ったものかと思われます。』

ヨンは、丘の上でのことを王に告げた。

「賊の狙いは・・・?」

『いえ・・・
まだ掴めておりません。

何も盗まず、危害も加えず・・・
となれば・・・

皇宮の見取り図を欲しているのか・・・と

今、隠し通路を使った者を探しております。』

「そうか・・・

ならば、この報告書は正しいのかもしれぬな・・・」

王は、一通の報告書をヨンに見せた。

『これは・・・?』

「元に潜ませている密偵からだ。

元は、再び高麗を手に入れようと
画策しているようだ。」

『戦・・・でございますか・・・?』

ヨンは、鬼剣を握る手に力をこめた。

「いや・・・
此度は、輿入れだ・・・

余と、そなたに側室を娶れと・・・」

王は、元の皇帝からの書をヨンに
手渡した。

『側室・・・?!

王様・・・私は・・・』

ヨンは元の皇帝からの書に目を通す。

「わかっておる。
そなたが、他の女人を娶ることがないという事は・・・

それ故、急ぎ呼んだのだ。

この事態・・・
どう切り抜けるか・・・」

王は、悔し気に告げた。

『さようでございますか・・・

しかし・・・
すでに、元を発っている様子でございますが
如何なさいますか?』














にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
にほんブログ村
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
最後まで、お読みいただき、
ありがとうございます。

ドラマ『シンイ』の2次小説です。
私の想像の世界です。
お読みいただき、
イメージが異なってしまうかもしれません。
その際は、スルーをお願いします。

また、非難中傷されるような
辛口コメントもお控えください。
万が一そのようなコメントをいただきましても
お返事もできませんし、
心苦しくなるだけですので削除させて頂きます。
ご了承くださいませ。

by junjun