愛しき日々~生きてこそ 5 | 時をこえて・・《シンイ2次小説》

時をこえて・・《シンイ2次小説》

「信義ーシンイー」の2次小説を綴っています。


『俺の元で、命を落とした兵たちを
忘れないよう・・・
此処で弔ってもらっているのです。』

ヨンは、廟の中へ歩きながら
ウンスに告げた。





「ヨン・・・」

ウンスは、廟の中央に立ち、
手を合わせるヨンの背中を
なんとも言えない表情で見守っていた。

『此処には、俺を庇ってキチョルの氷攻を受けたトルベや
チュソク・・・迂達赤がいます。

そして・・・
国境での戦で命を落とした兵も・・・』

ヨンは、苦し気な声で呟くように言った。

「そう・・・
トルベさんやチュソクさんも・・・」

ウンスは、ヨンの隣に歩み寄り
一緒に手を合わせた。

「ヨン・・・

ここに眠る人達は、
ヨンにとって、大切な人達でしょ?
ヨンの大切な人達なら、
私にとっても大切な人達よ。

だから・・・
一人で全部を背負わないで・・・
私も一緒に背負うから・・・」

『ウンス・・・』

ヨンは、ウンスの言葉に返事をすることなく
その細い小さな肩を抱き寄せた。








小さな廟から出てくると、
ヨンとウンスの周りを、優しい風が通り過ぎた。

ヨンは、風の中に、今は彼岸の彼方に渡った
慶昌君やトルベ、チュソク達を感じた。

ヨンは、ウンスの手をひき、
チュホンとホンジュが繋がれている場所まで
歩き始めた。









チュホンとホンジュに再び跨り
開京の中心へと戻ってきたヨンとウンス。

『腹が減っていませんか?
マンボ姐の店に寄りましょう。』

ヨンは、ウンスと共に、マンボ姐の店へと向かった。

マンボ姐の店に着くと
すぐに、マンボ姐が店の中から飛び出してきた。

「ウンス!!
久しぶりだね?
元気にしてたかい?」

マンボ姐は、ヨンには目もくれず
ウンスの手を握り、喜んでいた。

「マンボ姐さん。
ご無沙汰してます。
相変わらず、お元気そうで・・・
私も元気よ。」

ウンスも嬉しそうのマンボ姐に答えた。

「そうかい、そうかい。
あ、クッパ!
クッパ食べていくんだろう?

待ってな。
すぐに美味しいクッパを作ってやるよ。」

マンボ姐は、喜び勇んで、店の奥へと入って行った。

『相変わらず・・・だな。
ウンス・・・
彼方へ座りましょう。』

ヨンは、ウンスが人目につかない
店の少し奥まった卓へと連れて行った。

「ウフフ・・・
ここは、いつまでたっても変わらないわね・・・」

ヨンに連れられ、店の奥の椅子に
座りながら、ウンスが懐かし気に呟いた。







*
予約投稿の設定を忘れていました。

お話のお届けが遅くなり、申し訳ありませんでした。
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最後まで、お読みいただき、
ありがとうございます。

ドラマ『シンイ』の2次小説です。
私の想像の世界です。
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その際は、スルーをお願いします。

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by junjun