ウンスは、言いようのない不安と恐怖に包まれていた。
しかし、ヨンの腕の中に囲まれ、
また、抱きしめているウォンソンとユリの温もりに
少しづつ、落ち着きを取り戻していった。
「ヨン・・・
その、さっきの話・・・
もう少し、詳しく教えてくれる?」
『ウンス・・・?』
ウォンソンとユリから、視線をはずさず
ヨンに問いかけるウンス。
ヨンは、ウンスを見つめた。
「何がわかるのか、
その解決方法がわかるのか・・・
それもわからない・・・
でも、なにもわからず
不安や恐怖に怯えて過ごすなんて・・・
この子たちを護る為
私も、全て知っている必要があると思う。」
ウォンソンとユリを抱きしめたまま
ウンスは、ヨンに力強い視線をむけた。
『わかりました。
しかし・・・
子供たちには・・・』
「そうね・・・
聞かせない方が良いかも・・・
でも・・・
ウォンソンは賢い子よ。
これから何が起きるのか
教えておきたいの。
そして、必ず、護ってあげるって・・・
きっと、ユリも
言葉では理解できなくても
心は通じるはずよ・・・」
ウンスは、ウォンソンとユリを
包み込むようなまなざしでヨンに告げた。
『そうですね・・・
ウォンソンは、チェ家の嫡男、
そして、俺と貴女の息子です。
ユリも・・・俺と貴女の大切な娘・・・
家族で、力を合わせ、この難局を乗り越えましょう。』
ヨンは、ウンスとウォンソン、そしてユリを
抱き抱える腕を緩めた。
そして、正面に座りなおすと、
先ほど、庭で起きたことを話し始めた。
『・・・内官の衣を纏った男は
貴女を攫う事が出来なかった。
しかし、奴らは、なんとしても宿願を果たしたい。
それ故、子供たちに狙いを定めたのです。
今、その宿願というものが
何なのか・・・
それはわかってはいません。
わかっていることは、
再び、奴らは子供たちを・・・
そして、貴女を狙ってくることでしょう。
すでに、王命により、
屋敷と医院の警護は、迂達赤によりかためられています。
しかし、それだけでは、心もとないのも確か。
この後すぐに、スリバンと《蒼い狼》を増やします。』
ヨンは、静かに今の状況を説明した。
ウンスは、ヨンの話を黙って聞いていた。
「そう・・・
武神と天女の血・・・が必要なのね・・・
武神は・・・ヨンで、天女は私・・・
だから、子供たちを・・・
あ!もしかして・・・」
ウンスは、ヨンの話を整理していくうちに、何かに気付いた。
『ウンス・・・?
何か、わかったのですか?』
「ヨン!
もしかしたら、その宿願の意味が分かるかもしれない!!
ヨン、
高麗に伝わる、神話・・・
それを書いた書はある?」
『神話・・・の書?ですか?
それは・・・どのような・・・?』
ヨンは、ウンスの言葉を不思議そうに聞いた。
「えっと・・・
高麗の地を創造した神様のお話とか・・・
そう、天門のはなしとか・・・
とにかく、古い昔話のようなもの・・・
現実ではありえないような話が
綴られたもの・・・
ねぇ、知らない?」
私の考えがはずれてなければ・・・
きっと・・・神話の中に答えがあるはず・・・
ウンスは、今にも部屋を飛び出さんばかりの
勢いで、ヨンに聞いた。

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ドラマ『シンイ』の2次小説です。
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by junjun