途切れし絆~届かぬ想い 37 | 時をこえて・・《シンイ2次小説》

時をこえて・・《シンイ2次小説》

「信義ーシンイー」の2次小説を綴っています。

゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
いつも「時をこえて・・・」に
ご訪問いただきありがとうございます。

本編「夢幻花揺れて・・・」
限定記事「隊長の浮気・・・?!」
をお読みいただきありがとうございます。
 
「途切れし絆~届かぬ想い」は
ヨンとウンスの新婚時代のお話です。

Anniversary企画でご意見をいただきました
こんなお話読んでみたい!の中から
第二弾、をお届けします。

ヨンとウンスが、どうやってこの問題を
解決していくのか・・・
一波乱、二波乱・・・?

暖かく見守って下されば嬉しいです。

by junjun
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:。☆


ヨンの鬼剣を目の前に突き付けられ、
ユンミは悲し気な表情を浮かべた。

「何故?
私を拒むのです?

あれほど、私を愛してくださったではありませんか?
メヒよりも、私をお選びになったはず・・・

お忘れになったのでございますか?」

ユンミは、涙ながらにヨンに訴えた。

『メヒよりも、そなたを選んだ・・・?

そのようなことあるわけなかろう。
まして、そなたを愛したことなど
一度もない。

そなたは、俺の褥に何度も忍びこみ
事を為そうとしていた・・・

されど、一度も、肌を重ねたことなどない。
そなたもわかっているであろう。

俺は、メヒを裏切ることなど致さぬ。』

ヨンは、眉間に皺を深く刻みながら
厳しい口調でユンミに告げた。

「でも・・・
一度だけ・・・
あの夜・・・私は・・・」

『確かに一度、そなたを悦ばせたことはある。
それは、赤月隊でも
古くから伝わる手技・・・

それを、勘違いしておるだけだ。

故に、一度もそなたを肌を合わせたことはない。』

二度に渡り、ヨンから事実を告げられ、
ユンミはその場でワナワナと震え出す。

「いいえ・・・
それでも・・・
私は、ヨン様の妻となりとうございます。

その為に、赤月隊を離れ・・・
西京に移り住み・・・

カン氏の養女となったのでございます。

カン氏ならば、チェ家にも負けず劣らずの家柄。
誰にも邪魔はさせませぬ。」

ユンミは、自分の想いをありのままに
ヨンにぶつけた。

『俺は・・・
家柄で婚姻をすることはない。

心底惚れ抜き、
この女人とならば、一生を添い遂げ
護り抜くことが出来ると
思えねば、婚姻は致さぬ。

まして、今。
俺には、この命よりも大切な
女人を娶ったばかり。

この女人以外に誰も娶ることはない。』

「メヒがいなくなり・・・
カン氏の養女となり・・・

血のにじむような努力を重ね
両班の娘として恥じぬようになったのに・・・

ヨン様は、私を受け入れてくださらない・・・

ならば・・・
私を受け入れてくださるようにするまで・・・」

ユンミは、何かを決意したのか
そのまま走り去ろうとする。

『ユンミ!!
何をするつもりだ!!』

走り去ろうとするユンミの背中にヨンが叫ぶ。

「ヨン様のお心を奪ったあの女・・・
あの女さえいなければ・・・」

ユンミは、袖から隠し持った小刀を
取り出し、駆け出した。



ドーン!!




「痛っ~い・・・
あ、大丈夫ですか?」

ヨンの元から駆け出した瞬間、
ユンミは誰かにぶつかり、その場に倒れこんだ。

ぶつかった相手は、
尻もちを搗きながらも、すぐに立ち上がり
ユンミに手を差し伸べる。

「あら・・・
貴女・・・
この間足を捻挫した・・・」

手を差し伸べたのは、
王妃との温泉を楽しんだあと
坤成殿へ帰る途中、
ヨンの姿を見かけたウンスだった。

『ウンス!!
その女人から、離れてください!!』

ヨンが、ウンスの身の危険を察し
大きな声で叫んだ。















にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
にほんブログ村
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
最後まで、お読みいただき、
ありがとうございます。
ドラマ『シンイ』の2次小説です。
私の想像の世界です。
お読みいただき、
イメージが異なってしまうかもしれません。
その際は、スルーをお願いします。
by junjun