「かかりつけ医について考える」
2羽のウサギと10年以上生活し2回の引越しをする中で動物病院(ウサギ診療可能病院)
には結局8カ所行った。
獣医師との付き合い(といえるほどの関係を築けなかった所もあるが・・)
はそれぞれだったけど いろんなことを考えさせられた。
そもそも10年前にウサギ専門の獣医師など国内でも片手で足りるほどであった記憶
それからウサギ飼育数が増えると共に少しずつではあるが増えてきている気がする。
(最初のウサギ専門病院が出来たのは30年前(斉藤久美子獣医師談)
その病院で診療経験を積んだ獣医師が現在のウサギ診療の先頭にいるという感じらしい。)
それ以前はウサギは病院に連れて行く動物の扱いではなかったらしい。
昔は猫ちゃんも病院に行かなかったらしいから時代の流れは少しずつ動物に優しくなっているのかも
ウサギ専門獣医師が増えたといってもほぼ都市圏に集中していて地方にいるウサギ飼育者は
今でも もしかしたら病院に連れて行ったことがない人もいるかもしれない。
そして病院に連れて行っていればもっと生きられてたかもしれないウサギも・・
ウサギ飼育の前に考えなければならない事の一つが
「かかりつけ医」をどうするか・・
です。
動物病院は地方でも沢山あるけど大体
犬猫の獣医師がほとんど
そこにウサギを連れて行くと
まず保定できない可能性があります。
下手な保定は惨劇を招きます。
ウサギは恐ろしく繊細な生き物で個体差はありますが恐怖だけで
ショック死の可能性のある生き物です。
暴れた弾みで落下→骨折
暴れた弾みで自分の筋肉で骨折
健康でいるために連れてきたのに・・
10年前と違って動物病院にもホームページが充実してきて
(以前は普通にホームページのない動物病院がザラに存在していた)
ウサギも診ますと書かれている動物病院もあるけど
そんな病院なら
保定くらいは出来るかもしれません。
そこを上手くクリアー出来ても恐らく教科書(この場合ウサギ専門獣医師が書いた書籍)に
載った事しか診断 治療が出来ません。
実際 斜頸の症状で行った病院の診察室でこの書籍を広げて診察された経験があり
受診前にその書籍を既読していた我は驚きで目が点になった。
また緊急で予約なしで行った近所の動物病院(ウサギ診療可能とホームページに載ってた)は
視診・触診・聴診せずに血液検査とレントゲン検査で脱水と診断された
その際は保定以上にショック死 骨折のリスクを覚悟しなければいけません。
(診察料金の覚悟もね)
この時は胃腸鬱滞の症状はないけど活気がないことと食欲やや低下のために行ったけど
専門の獣医師だと皮膚を摘んだり 結膜みたり胃腸の触診・聴診したりすれば検査なしで判る。
更に ウサギ飼育本も何冊も監修していてテレビにも出てるような有名な獣医師が
たまたま近所にいて 数回 受診し避妊手術も受けたけど
当の獣医師には一度も診察室で会えませんでした。
そこは何人かの獣医師がいて犬猫はじめエキゾも診ていたので予約をとっても長時間待つことが多く そのうち別のウサギ専門病院に行くようになったのでウサギ診療の実際のところは分かりませんが ウサギの名医と有名な獣医師の病院へ行ってもその名医が診るわけではないのよね。
そんなこんなでお迎えして早々にウサギ専門動物病院への通院は必須と認識し
遠方のウサギ専門病院へ通い 引越しの度に病院を変えてきたわけですが
後半の5年間通ったウサギ専門獣医師側からすると通院にかかる時間は
ウサギのストレスを考えると どの移動手段であろうと1時間くらいがベストで
それ以上かかる場合は飼育を諦めろとのことです。
その専門獣医師によると通院は理想は若い頃は3ヶ月に1度 老年期は1ヶ月に1度通院
その際に全身状態チェック 無麻酔で歯のカット
けど
そういうことが出来る獣医師は本当に少ない
故にいつも予約で一杯で緊急時の対応は不可能
この緊急時の対応が不可能というウサギ専門病院の現象が
ウサギ飼育のハードルの高さだと思う。
かかりつけ医は健康診断だけで緊急時は初診の病院に行くというのは
ウサギもヒトもストレスフル
ヒトと同じでウサギにも個体差があるし書籍やネット情報だけでは補えない部分を
獣医師には期待してしまう。
その期待がいつも満たされるわけではないけど(ヒトと同じように)
必要な時に診てもらえる体制が身近にない場合(金銭的にも体力的にも)
はお迎えするのは諦めるしかないと思う。
お迎えしたウサギが一生健康で老衰で最後を迎えるなんてファンタジーでしかないと思う。
(ウサギ専門獣医師の下で生活するウサギは別だけど・・)
終生飼育が前提である動物との生活は「癒し」だけでは語れないほど色々ある。
次回も「お迎え前に考えなければならない事」です。
追記
5年前 引越した地で緊急時のウサギの診療可能病院を探した時には犬猫オンリーだった動物病院が今回再度調べたらウサギも診療できて緊急時も対応できる体制に変わっていた。
最近は自前の病院を持たず各地の動物病院へ定期的に出張診療するという
ウサギ専門獣医師も出現。
ウサギ診療も時代の変化の中で向上していくことを切に願っている。
