夫と仲が良くなかった場合、

妻はどうなるのか。

 

離婚、

離婚までしなくても

実家や友達に話をきいてもらったり

するのかもしれない。

 

でも、母にはその相手がいなかった。

 

実家の父親(祖父)や姉には

宗教に入ることを反対されて

家を出てきていた手前、

幸せなふりをしていたかったと思うし

 

友達とも、結婚前に宗教の

活動に集中していた時期から疎遠になっていた。

 

話せる相手は、同じ宗教に入っている人達しかおらず

宗教結婚している手前、夫婦間のことを話せなかった。

うまくいかないのは信仰心がないからだ

と自分で思っていたからだと思う。

 

宗教にどっぷりハマりながら、

うまくいかない実生活を

自分は信仰心がない。だって信仰心がある人はあんなに凄いから。

と思い込み、自分が宗教にはまっている自覚がない。

 

二世として子ども時代を過ごした私は、

1つの宗教しか知らないから、

知っている宗教に対しても、

その他たくさんの宗教に対しても

肯定も否定もしないけれど

 

宗教で救われている人も

たくさんいると思うけれど、

自覚のないまま宗教で苦しんでいる人も

たくさんいると私は思う。

 

その人にとって、

宗教がどんな存在なのか

っていうのが1人1人にとって

違っていているから

 

母のように苦しむ人は

早く離れたらいいのにって

私は思うけれど。

 

母はいまだに離れられないでいる。

 

以前のように半ば強引に私を引き入れようとは

しなくなったけれど、

それでもまだ、宗教の発行している

雑誌などを父も母も送ってくる。

 

よく二人は

「相続できるような財産は残せないけど

この信仰心を残すんだ」

みたいなことを言っていて。

 

『いや、お金がいいけど』

って私は全力で思ってた。

 

親からの勧誘のかわし方も

少しづつ慣れて今ではコツもわかり

断るたびに揉めるようなことも

(相手の状態にもよるけど)少しづつ

少なくなってきた。

 

ただ勧誘がなくなることはなく

父に至っては

親子の手紙とは思えない

独特の挨拶から始まる

宗教心いっぱいの手紙を

送ってくることがあって。

 

私と両親は親子という縁が

あるのだろうかと思うくらい

 

宗教上生まれてきた子ども

というご縁で、それ以外は

他人なんじゃないかと思うくらい

親子の絆とかない気がする。