2011年12月

肺がん ステージ4
余命3ヶ月を宣告されて
1ヶ月が経ち
主治医から
「お正月はもう最後になると思うので
お家に帰りますか?」
と言われた
えっ、もう最後って?
………。
やっと3ヶ月前に
介護老人保健施設から
自宅に帰って
ゆっくりながらも
母との日常を
取り戻すことが出来たのに
もう最後って…
まったく想像することが出来なかった
そのうちに
どんどん状態が悪くなっていく
2011年12月の終わり頃から
さらに肺に水が溜まって
呼吸困難に
お正月
父が一番つらかった時期
年末年始の病院は
長いこと手薄状態
主治医はいなく、当直の先生だけ
七転八倒の苦しみの中
酸素マスクのみ
先生が来てからと
ほっておかれた
「これは何かのバツなのかな」
父が呟いた
やっと先生が見えた5日
耳を疑う言葉を聞いた
「どうします?
肺の水を抜きますか?
水を抜いても、また溜まってくるので
このままの状態にする選択もあります」
「水を抜いても、また苦しむのは同じ
だったら抜かない選択をする
ご家族も実際にいる」

この先生は本当に医者?
苦しんで死ぬのを見てろと?
医師不在の年末年始
散々苦しんでいる父と
それを見ている家族は
どれだけつらかったか
私「水を抜いたら
呼吸は楽になるんですよね?」
医師「はい」
私「話がしたいんです」
いくら延命治療をのぞまない父でも
この状態で放置するなんて
ありえない!
医師「分かりました」
何もかもが
経験したことの
ないことだらけで
頭が混乱した
不信感がつのるばかり
でも肺の水を抜いたら
呼吸は楽になり
話は出来るようになった(涙)
肺の水はガンのために
血が混じっている
というか
ほとんど赤色
ガンという病気に
父の体が蝕まれているのが
見て分かった
悲しかった