線量計(放射線測定器)の精度が問題 | 満行潤一 オフィシャルブログ Powered by Ameba

線量計(放射線測定器)の精度が問題





かねがね線量計の精度について疑問を感じていたので、原子力資料情報室共同代表 山口幸夫氏に質問してみました。


満行  1000万人アクション実行委員会で福島の子供たちに線量計を送るという計画があるが、私は子供を福島から避難させることが急務だと思っています。

山口  私もそう思います。線量計で放射線が出ても子供たちはどうするんですか。

満行  線量計は1万円から100万円まであると聞いているが、精度が大きな問題だと認識している。先生おすすめの線量計はありますか。

山口  ロシア製、中国製の4~5万円のものがあります。ロシア    は今回の福島の事故で量産しているようです。総じて1~2割の誤差があります。精度の高い機器と比べると誤差のレベルがわかります。あるかないかの目安には使えます。40~50万台ではいいのがありますが少し高いので15万円ぐらいの国産(堀場製作所)があります。これだと使えるレベルです。

安い測定器は気休めにしかならない精度(レベル)だと感じました。それと、測定は訓練された人(例えば作業環境測定士や環境計量士の指導を受けた人)が実施しないと正確な測定はできないはずです。<


数値だけが一人歩きするのがとても怖いですね。



山口幸夫:
 東京大学数物系大学院修了。 物性物理学専攻。工学博士。米ノースウェスタン大学、東京大学を経て、現在は原子力 資料情報室共同代表