本日の副知事選任同意について賛成討論(要旨) | 満行潤一 オフィシャルブログ Powered by Ameba

本日の副知事選任同意について賛成討論(要旨)

今回、河野知事より副知事に「牧元幸司」氏を選任したい旨の提案がありました。

 今まさに、本県は、口蹄疫の再生・復興のまっただ中にあります。
 県内の経済活動は大きく後退しており、昨年来、9回の補正予算を経て、その対策費の合計は1,710億円余にのぼります。

 このような中で、追いうちをかけるかのように、鳥インフルエンザや新燃岳噴火が相次いで発生しており、一刻も早い県民生活の安定のために早急な対応が求められています。

 その一方では、農産物等の関税撤廃を原則とする環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への参加問題が取りざたされており、TPP参加による本県への影響試算額は、米、畜産物で1,529億円になるなど、農業を基幹産業とする本県にとって、その影響は計り知れないものがあります。

 我が会派では、このように本県が直面している農業分野をはじめとする数々の喫緊の課題に的確に対応していくためには、農政施策に精通し、国との太いパイプをもつ農林水産省出身の副知事を登用する知事提案理由は、十分理解できるところであります。

 しかし、知事ご本人も認められているとおり、知事が国家公務員出身・他県出身であることのバランス上、県政の現場や県民の暮らしを熟知する地元出身者の人材登用が望ましいのではないかとの意見があったことも事実であります。

 我が会派では、今日の非常事態とも言える本県の危機的状況を乗りきり、一日でも早く安心安全な生活を取り戻し、そして、県民の暮らしを少しでも向上させていくためには、県民の声に耳を傾けるウィングを広げていくことが重要であると考えています。
 
 今後は、暫定的に県内出身者を入れた二人副知事体制の検討を行っていただくことも求め、本議案に対する賛成討論といたします。