子どもの育ちと保育制度を守る宮崎県総決起集会 | 満行潤一 オフィシャルブログ Powered by Ameba

子どもの育ちと保育制度を守る宮崎県総決起集会



ワールドコンベンション・サミットで行われた表記集会に参加しました。会場は1000人を越え立ち見の人もいるほど多数の参加者で熱気にあふれていました。

開会あいさつのあと、帝京大学教育学科教授村山祐一さんが「子どもを守る、保育を守る」との演題で講演がありました。村山教授は、「いま行われようとしている保育制度の変更は大きな問題。日本の子供に関するシステムを根底から変える。現行制度は不充分の所もあるが立派にやってきた。子育てを市町村の責任から離し、保護者の責任とされてしまう。日本の社会のあり方を変えることになる。新システムは多くの問題があるのに「良くなる」としか説明しない。たいへんな問題があることを公表していない。「待機児童」対策のための新システムと言っているが本当にそうか。1 5年前から待機児童対策を言ってきたがこの間314カ所しか保育園は増えていない。定員100人としても31000人増にしかなっていない。前例となる介護保険制度や障がい者自立支援法制度の問題点を指摘して保育制度の改変は止めなければならない」と分かり易く解説いただきました。

その後、「保育を守る」アピールを保育職場代表と保護者代表のお二人から、新システムへの意向には大きな危惧をもっといると、具体的な事例を交えて意見発表がありました。

最後に、「子ども・子育て新システム」に反対する決議を参加者全員で採択して終了しました。

宮崎県議会では、昨年(2010年)9月議会で「子どもの立場に立った保育所の環境改善を求める意見書」を採択して国の関係機関に送付しています。

「児童福祉」の視点や、幼稚園と保育園の目的の違い、などを再認識しました。保育の質の低下をまねかないよう慎重な対応が求められています。