鹿児島県都城市Part11 郷中教育 | 満行潤一 オフィシャルブログ Powered by Ameba

鹿児島県都城市Part11 郷中教育


県議会一般質問で、串間市選出の岩下議員が薩摩の「郷中教育」を引き合いに青少年教育について、教育長に質しておられました。

岩下議員も教育長も、「鹿児島の郷中教育」と言っておられましたが、そんなことはありません。都城島津にもありました。

郷土の食べ物にしても、「かるかん」「黒豚」。地域の風習も、「やごろうどん」や「六月灯」「ナナトコ(七草)祝い」など薩摩の伝統が生きています。

さて、郷中教育について少しばかり。
数年前まで、県の教育委員長だった都城市の外山勝氏は、「委員会で郷中教育の重要性を唱えても相手にしてもらえない。」と話されているのを聞いたことがあります

郷中(ごじゅう)は、薩摩藩の武士階級子弟の教育法でした。今でいう町内・集落単位に組織し、異年齢の集団活動(縦割り活動)による青少年育成を担ってきました。

 青少年を「稚児(ちご)」と「二才(にせ)」に分けて、勉学・武芸を通じて、先輩が後輩を指導することによって強い武士をつくろうとする組織。二才は、(にせ、15-25歳)独身のみ。稚児は、さらに 小稚児(こちご、6-10歳)と長稚児(おせちご、11-15歳)に分かれます。

その教育方針は、
①武士道の義を実践せよ
②心身を鍛錬せよ
③嘘を言うな
④負けるな
⑤弱いものいじめをするな
⑥質実剛健たれ などです。

本日は、ここまで。


「ナナトコ(七草)祝い」もそのうちご紹介を。