米飯給食の促進 | 満行潤一 オフィシャルブログ Powered by Ameba

米飯給食の促進

私たちが小学校の頃(昭和40年代初期)の給食は、牛乳給食でした。持参した弁当に、おいしいとは思えない脱脂粉乳。その後、コッペパンに脱脂粉乳、サラダ(葉もの野菜)と充実してきます。当時の給食は、貴重な栄養補給の役割を担っていました。時代を感じます。

昨年施行された改正学校給食法は、給食の目的を「栄養改善」から「食育」へ転換し、学校給食の様変わりを実感します。

米飯給食も最初は余った米の消費対策として導入されたはずですが、今日では日本の伝統的食文化を学び、食材について身近に感じる絶好の教材となっています。
 
 宮崎県内では、えびの市だけが週5回の完全米飯給食です。県内平均は、週3.2回です。米飯の日数をこれ以上増やすと製パン業者の反対にあうとの理由で完全米飯給食を断念している地区もあります。

国は、米の消費拡大と地産地消の推進を目的に、小麦粉代替品として米粉(米を製粉したもの)の増産支援に乗り出し、2009年7月には、「米穀の新用途への利用の促進に関する法律」が施行されています。

農林水産部門では、学校給食に米粉を原料としたパンの普及を目論む声も聞こえてきます。


しかし、私は健康で生き生きとした生活を送るためには様々な栄養素をバランスよくとれる食事、世界的にも評価の高い和食の普及を推進することが大事だと思います。


米粉で作っても、パンはパンです。和食にはなじみません。

米飯を主食とするからこそ、副食(おかず)も和食になり、地元でとれる野菜や魚介類を多く捕る機会も増えることとなります。また、地産地消の視点だけではなく、地場の特産品の利用を学ぶ重要な機会となります。

給食は日本の伝統と文化、地域を守る大きな役割があります。そういう視点からも週5回の完全米飯給食を推進すべきと考えます。


高知県南国市の学校では、クラスごとに電気炊飯器でご飯を炊いています。