国栄えて山河なし
長かった県議会の9月定例会も10/12に終了しました。
9月定例会の特徴的なものは、
①21年度決算審査、②口蹄疫復興支援策
それに東国原知事の次期知事選不出馬表明か。
決算審査で特に気がかりだったのが、「県財政の悪化」
本当に、財政状況が年々悪化しています。
県の財政調整基金は、減少の一途。行財政改革をものすごいスピードで断行しているにもかかわらず「焼け石に水」の状態。
しかし、その要因は、
【歳入】 (国の財政が厳しいという)理由無き国の負担金、地方交付税の一方的減額。
【歳出】義務的経費や住民ニーズの多様化による増額。
本来、国が支援しなくてはならない県や市町村の義務的経費を負担しない。当然、自主財源の乏しい地方の自治体は疲弊する。
中央と地方の行政サービスの格差拡大。
そのような状況のなか、宮崎では4/20に発生した口蹄疫。畜産業以外の多方面の産業も大打撃を受け、多面的な復興支援に当たるも国の支援額は、県や県議会が要望した金額の数分の一にとどまる現状。
歴代の総理、農水大臣、総務大臣など、「心配しなくても国が面倒を見る。」の約束はどこに。
すでに、来年度の予算が組めない危機的状況に置かれています。
東国原知事もここに至って戦線離脱!さらに県政は混迷の色を深め。
中国唐時代の詩人、杜甫の代表作
「国破れて山河在り」
(国家は崩壊してしまったが、地方の山や河は残ったの意)
「国栄えて山河なし」
(国家は存続したが、地方の山や河は見るも無残な形となってしまったの意) 詠み人知らず。
(ほんとうは、米国出身の、アレックス・カー氏が「美しき日本の残像(新潮社 1993年)」で使っているようです。解釈は違うでしょうが。)