年末年始にかけて市政混乱 | 満行潤一 オフィシャルブログ Powered by Ameba

年末年始にかけて市政混乱

名古屋市議会解散請求(リコール)の署名集めをしてきた市長応援団の「ネットワーク河村市長」は、署名数が目標としていた43万人を超えたと発表したようです。

市議会のリコール成立には市の有権者の5分の1にあたる約36万5千人分が必要で,それを超したようですから市議会解散が現実味を帯びてきました。

しかし、公約実現をめぐって対立するからといって、自治体の首長が議会のリコールを先頭に立って呼びかけるというのは極めて異例です。

当の名古屋市議会議長は、「市長が主導して議会を解散させることは二元代表制を根底から覆す非常に遺憾なこと」と市長を批判しているようですがもっともな主張です。

首長の公約を実行するための条例改正などが市議会で否決されるから、議会を解散させる。暴挙と言わざるを得ません。鹿児島県阿久根市長の暴走・市政の混乱に近い構図ですね。

解散の是非を問う住民投票が行われ、有効投票数の過半数が賛成すれば市議会解散となります。解散が実現した場合は、河村市長は自らも辞職し、来年2月に予定されている愛知県知事選に合わせて市議選、市長選を実施するトリプル選挙とすることを目指しているそうです。

名古屋市は、これから年末年始にかけて住民投票、2月の市長選、市議選と続くことが予想されますが、待ったなしの景気・雇用対策が求められているこの時期に、市政が混乱・停滞してしまうことを危惧してしまいます。

県知事選、市長選が12月に、新知事の就任が1月21日からと、年末年始にかけて宮崎県政も停滞してしまうことが心配されます。