午後から九州朝鮮中高級学校を訪問しました。 | 満行潤一 オフィシャルブログ Powered by Ameba

午後から九州朝鮮中高級学校を訪問しました。

今夜は、博多です。博多駅近くの地下街の「花一」というところで夕食をとりました。
1人でしたが、雰囲気もいいし、料理もおいしかったです。


社民党関連議員団九州ブロック政策研究集会も午前中に無事に終わり、団体御一行18名で大挙して北九州市にある九州朝鮮中高級学校に移動。約束の時間より大幅に早く到着してご迷惑をおかけしました。

参加者全員が朝鮮学校(民族学校)訪問は初めての訪問でしたが、有意義な研修となりました。

はじめに、朴教務主任に建設してまだ新しい近代的な校舎を案内していただきました。
夏休み期間中ながら部活動で登校している生徒の活動状況や、日本の学校とさほど変わりない各教室の張り紙やレイアウトなどつぶさに見学できました。すれ違う生徒からは、「こんにちは!」と元気なあいさつが聞けました。

その後、金校長、文教頭を交えて、①学校の沿革並びに学校経営体(学校法人)の概要、②国内の民族学校の現状、③生徒の授業カリキュラム内容、④在籍生徒の国籍状況や通学状況、⑤高等学校授業料無償化についての見解など、2時間にわたって幅広く意見交換をすることができました。

授業カリキュラムは、ほぼ日本の内容と同じで、優秀な卒業生は国内の難易度の高い国公私立大学にも進学しています。

教育内容は1980年代に、それまでの「母国帰国」前提から「日本永住すること」に大きく変わり、日本で生きるための日本学校準拠のカリキュラムに加え、朝鮮半島地理・歴史、朝鮮語、日本歴史、日本語などの教育時間に忙殺され、一部報道されている、「偏向教育=民族教育」は「やる暇がない」との説明でした。

確かに、高等学校授業料無償化問題は、国内世論をまとめるには大変難しい課題です。

北朝鮮と国交のない状況や、1970年代に起こった拉致問題などと、永住を決意している北朝鮮、韓国籍のアイデンティティ保持の兼ね合い。

しかし、今回訪問して日本で立派な社会人として生きようとする子どもたちの教育には政治介入は不必要だと感じました。

在校生の国籍は、北朝鮮と韓国籍の比率はほぼ5:5だそうです。ほかに日本国籍、中国国籍の生徒が在籍しているそうです。

当然、民族が違いますから過去の歴史認識やものの考え方は違うところもあるでしょうが、生涯日本で一生懸命生きていこうとする子どもたちになんの差別が必要なんでしょうか。

差別偏見は、お互い交流することで大きく減らされると実感した調査でした。

みなさんも機会があればぜひ訪問してみてください。
門戸は大きく開いていました。

明日は、鹿児島市に移動し一泊します。