ジ―ジの幻の英語塾(5);3ヶ国の言語比較  | 嶋崎JUN(ソングライター&国際派不動産コンサル)

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ミュージシャン&シニアモデルの世界、国際感覚での時事解説など

ジ―ジの幻の英語塾;(5)3ヶ国の言語比較 

(自著「ゴルフ場のカレーはなぜ…」より抜粋)


*英語塾1~4;本ブログ8・6 /8・23 /9・3 /9・27参照



・マレー・インドネシア語には時制がない

福島の乳首山こと安達太良山のことを、昔のアイヌの人がA
TOTO
私たちのオッパイ、と呼んだと言う話があります。でもこの場合この、私たち、というのがアイヌの人たちのオッパイなのか、和人も含めたみんなのオッパイなのかが不明ですね。英語(We)も日本語(我々)もアイヌ語(?)も我々という言葉がまったく曖昧です。でもマレー・インドネシア語であれば、さすがにマラッカ海峡の商人言葉です。自分達のことを言う我々(Kami)と相手も含む我々(Kita)の単語が最初からきちんと分かれています。

(もっとも、オッパイって私たちがみんなで共有するものなのかどうか、私はそもそもそのところから疑問があります)

一方で、マレー・インドネシア語には時制がなくて、現在形しかありません。時点を強調したければ、昨日とか、たった今とか付け加えればいいのです。中国語やベトナム、タイ語なども同じように、英語のような時制はないですね。でもインドネシアで仕事や生活をして、時制って別になくてもビジネスでも生活でも全く支障がないということを実感しました。その点でどうして英語は現在完了や過去進行形だの、時制のニュアンスにこんなにこだわるのでしょう。




・英語の日常単語

言葉は世界中色々ですね。ラテン系の言葉などは男性名詞女性名詞があったりします。英語の特徴は時制などもそうですが、特に表情に関する語彙がすごく豊富です。学校ではSmileLaughしか教わらなかったのに、ChuckleGiggleだのSmirkGrinSneerSnicker。笑いだけでも、クスクス笑ったり、つくり笑いだったり、にやりと笑ったり、嘲って笑ったり、馬鹿笑いだったり、すべて別の単語がある。その違いが彼らにとってはとても大事なようです。

どうして英語のドラマが聞き取れないのかと思っていたら、もちろん発音もあるけれど、そもそもこういった単語は習っていないじゃないですか。結局日本の学校ってところは大事なことは何も教えてくれなかった。中高6年間習っても、送金remmitanceや売春prostitutionといった当たり前の社会人の用語どころか、子供が必ず知っているような言葉さえ教わっていません。部屋やノートをきれいに、という時のNEATや、スプーンなどでかき混ぜる時のSTIRなんて授業では出てこなかったような気がします。実践の英語習得のためには、文法の確認よりも、まずこういった必要単語を自分で一から勉強しなおさなくてはいけないのです。




・日本語は時間のかかる言葉

さて、日本語の一番の特徴って、表現が奥ゆかしいことですね。例えばI Love You や ネシアでAku Suka Muでも、たった1.5秒ですむところを ”わたしはあなたが好きです”などと言うと、15音節3秒以上、で倍もかかってしまう。助詞や助動詞が多くてとんでもなく時間のかかる言葉だということをこれまで自覚していましたか。語順も動詞が最後にくる。もっとも名詞時には短かかったりします。昔スイスの山小屋で「これは日本語で何?」と聞かれて「Ka蚊}と答えたら、「じゃあこれは?」と言うので「Ga峨」と答えたら、「日本語はなんてシンプルなんだ!」とスイス人にひどく感動されたことがありました。確かに1音だけの名詞も多い。



<言語学ひと口知識>日本語は特殊な言葉

さて、言葉の語順ですが、日本、韓国、モンゴルなどは主語のあとに先に目的語が来て、動詞が後に出てくる(SOV型)。これって欧米人、中国や東南アジアの多くの国と、物事の発想の仕方、反応が根本的に違ってきますよね。英語を勉強する時にも最初の障害です。

でもトルコに行ったときの現地ガイドによると、トルコ語もSOV型のようです。そして山手線の中で話しかけたネパール人によると、ネパール語もそうだといっていました。地球の横に帯状ラインの数少ない兄弟でしょうか。

しかし実はそう思ったら、たまたま日本の周りに少ないだけでした。実はSOV型の方が言語数ではむしろ人類の主流派で、インド・イラン、チベット・ビルマ、シュメール、エスキモー、ナバホなども仲間です。琉球語、アイヌ語もそうですね。


もう一つ、言語形態で日本語は単語に助詞、助動詞をくっつけて文章表現する膠着語系)グループです。完結単語の組合わせ(孤立語系)中国と東南アジア、あるいは語尾などを変化させる(屈折語系)ヨーロッパなどの多くのとやはり違います。でも語順同様にトルコ、モンゴル、韓国が仲間ですが、ほかに中央アジアのウィグル、タミル、テュルクなど。それとなぜかハンガリーとフィンランド語(共にウラル語族)も同じ仲間です。

面白いのは人類の都市文明の先駆け、シュメール語、それとトルコ語が日本語と共通点が多いことですね。シュメールからは中国経由で印章も伝えられました。いずれにしても日本語は決して特殊ではなくて、世界には仲間が多かった。

・・・しかし、でも、有力国の欧米や近隣中国や東南アジアと違うということは、実際にやはりハンディですね。言語体系が同じタイプなら単語を覚えるだけでもかなり何とかなるのに、まあ、仕方ないでしょうか。



JUN