平成26年 第1回定例会 一般質問 | 東京都議会議員 鈴木純 オフィシャルブログ「住んでてよかった ずーっと住みたい街づくり」 Powered by Ameba

平成26年 第1回定例会 一般質問

2月17日は区議会議事堂で一般質問が行われました。久しぶりに質問に立ちましたので、質問、答弁の要旨を書きます。

1 特殊詐欺被害撲滅について
(1)オレオレ詐欺などの特殊詐欺について
(2)臨時福祉給付金詐欺防止啓発について
2 幼稚園の待機児童について
3 観光バス駐車場対策について
4 史上最高の東京パラリンピック及びオリンピックを実現する為に
 
鈴木 純 議員(自由民主党・無所属の会)
【質問】 
一 特殊詐欺被害撲滅について
次の2点について、区長の所見を伺う。
① オレオレ詐欺などの特殊詐欺の被害が連日報道されており、昨年の全国の被害額は、過去最悪だった2012年の額を超えている。区内では、区と警察の努力により被害が減っていることは評価するが、様々な取組みに関わらず相当な被害が生じており、犯人が手口を変えているほか、危険を実感していない人が多い状況から、警察との協力や努力がより一層必要と考える。そこで、今後の取組みについて伺う。
② 臨時福祉給付金は、消費税の引上げに際し、低所得者の負担に配慮するために支給される。今後、この給付金を装った詐欺発生の可能性が極めて高いと考えるが、今後の対策について伺う。
 
【区長答弁】
鈴木純議員のご質問にお答えいたします。
ご質問の第一は、特殊詐欺の被害撲滅についてでございます。
まず、「オレオレ詐欺」などの特殊詐欺への対策についてでございます。
区内における平成25年の特殊詐欺の発生状況につきましては、議員ご指摘の通り、前年と比較し減少はしているものの、依然として高い水準で推移しております。
これまでも、区では、広報たいとう などの広報紙による注意喚起や、「生活安全のつどい」を始めとする各種キャンペーンの開催、「まちの防犯診断・地域安全マップづくり」など様々な特殊詐欺の被害防止に向けた広報 啓発活動を行って参りました。
また、警視庁では、2月を「特殊詐欺 根絶月間」に指定し、高齢者宅を戸別訪問することで
詐欺被害防止の注意喚起を行うなど、力を入れて取り組んでおります。
今後とも、区の巡回パトロール車による広報活動やATMの巡回を強化することに加え、より一層、警察、防犯ボランティア団体と連携を図りながら、特殊詐欺の被害防止に向けた対策を推進して参ります。

次に、「臨時 福祉給付金」の支給に係る
詐欺被害防止についてでございます。
「臨時 福祉給付金」の支給にあたり、還付金詐欺のように、国や自治体の職員を装い、手数料などの名目でだまし取る被害の発生が懸念されます。
本区におきましては、既に 広報たいとうで区民の皆様に注意を呼びかけたほか、3月に発行予定の「生活安全ニュース」の1面で「臨時 福祉給付金」の支給にあたり詐欺被害に遭わないよう、一層の注意を喚起する記事の掲載を予定しております。
特殊詐欺の対策と同様に、警察や防犯ボランティア団体と情報交換を密にし、詐欺被害防止に万全を期して参ります。

【質問】
二 幼稚園の待機児童について
 東京都の人口予測によると、年少人口は右肩上がりである。このようななか、幼稚園やこども園の短時間保育については、入園の申込みが増加し、来年度の3歳児については、3次募集まで含めても、23名が入園先の決まらない状況になっていた。これは、保育園と同様、待機児童と呼ばざるを得ない。
 今後、本区の就学前人口は、年々増加していく傾向にあると考える。区立幼稚園については、私立幼稚園とのバランスを踏まえなければならないが、例えば、閉園になった幼稚園をこども園として活用するなど、ニーズに応えていくべきと考えるがどうか、教育長の所見を伺う。
 
【教育長答弁】
鈴木純議員の幼稚園の待機児童についてのご質問にお答えをさせていただきます。
本区では、就学前教育につきましては、区立幼稚園と私立幼稚園がともにその役割を担ってきたところでございます。
これまで、区立幼稚園の入園募集人数に対し、応募者数が大きく上回る場合には、学級数を増設することで、対応してきたところでございます。
しかしながら、議員ご指摘のとおり、台東区の年少人口は増加の傾向にあり、現在の規模の募集人数に対し、引き続き、入園応募者が上回ることが予想されます。
教育委員会といたしましては、就学前教育のニーズの把握に努めるとともに、今後幼稚園の定員や学級編制など様々な手法について検討するとともに、関係者と十分協議を行いながら、良質な就学前教育環境の確保に取り組んでまいります。

【質問】
三 観光バス駐車場対策について
観光バスの駐車場対策は、これまで議会の中で議論されてきたが、具体的な解決策が出ていない現状にある。
様々な提案がある中で、公園の地下利用や底上げにより2階建とし、1階部分を駐車場とするなどの手法による整備が有効ではないかと考える。
6年後の東京パラリンピック・オリンピックの開催を控え、観光バスの駐車場問題をどのように解決していくのか、区長の所見を伺う。
 
【区長答弁】
ご質問の第三は、観光バス駐車場対策についてでございます。
浅草地域の観光バスは、平成24年度の東京スカイツリー開業前から増加し、隅田公園や東参道・二天門通り周辺の路上駐車による交通安全への影響が生じてきたことなどから、新たな駐車場整備に向けた検討を隣接区も含め 行って参りました。
こうした状況のなか、26年度は、台東区民会館が大規模改修により1年間休業し、駐車場不足が深刻化することから、隅田公園 山谷堀広場に、臨時 観光バス駐車場を設置することといたしました。
更に、観光バスの実態調査や、乗降、待機方法などの調査を行い、そのうえで、議員ご提案の方法も含め、観光バス駐車場対策を検討して参ります。
 
【質問】
四 史上最高の東京パラリンピック及びオリンピックを実現する為に現在、公表されている立候補ファイルによると、2020年東京大会は、選手村を中心とした半径8キロメートル圏内に85%の競技会場を配置したコンパクトな大会を目指すとしている。
残念ながら、本区には競技会場が設置されない予定だが、史上最高の東京パラリンピック及びオリンピックを実現するために、本区が今後取り組むべき課題をどのように捉えているのか、区長の所見を伺う。
 
【区長答弁】
ご質問の第四は、東京オリンピック・パラリンピックに向けて、今後取り組むべき課題についてでございます。
2020年東京大会においては、開催期間中の観客と大会スタッフ数が、「約1千10万人」とされており、本区にも、国内外から多くの方々が
訪れることを期待しております。
そのため、来街者に優しいまちづくりを一層推進するため、ハード、ソフト両面におけるバリアフリー化や案内表示の多言語対応など、これまで 国際観光都市として培ってきた「おもてなし」の更なる向上といった課題がございます。
また、オリンピック憲章に掲げる「スポーツと文化、教育の融合」といった課題もございます。
具体的には、スポーツ体験や異文化との交流、
「おもてなし」に関する新たな取組みなどでございます。
このような様々な課題に対応することで、区民の皆様がオリンピック・パラリンピックをより身近に感じ、2020年を 夢と希望を持って迎えられるようにすることが大切でございます。
私は、「東京オリンピック・パラリンピック競技大会 組織委員会」をはじめとする各種団体や、区民、区議会の皆様方と協力しながら、大会の成功はもとより、地域の更なる活性化や区民生活の一層の向上に繋がるよう、各種施策に取り組んで参りたいと考えております。