最近、Zoomで宗教の勉強をしている。

といっても、最初は「難しそうだな」と思っていた。だけど、実際に講師の方の話を聞いてみると、聖書ってただの古い本じゃなかった。

そこには、人間の心の揺れや、希望を見失いながらも立ち上がろうとする姿が、ものすごくリアルに描かれていた。

 

たとえば、登場人物の一人ひとりが抱える迷いや葛藤。

まるで現代の私たちと同じような感情を持っていて、「ああ、この気持ち、わかるな」と思わずうなずいてしまう瞬間がある。

文字を追うというより、“心で読む”感覚に近い。

 

気がつけば、1時間半の講義があっという間に過ぎていた。

終わったあと、画面越しの静けさの中で、自分の中に何かがすっと入ってくるような、不思議な感覚が残った。

 

宗教とか信仰って、特別な人のものだと思っていたけど、

聖書を通して見えてくるのは、“生き方”そのものだった。

人がどう悩み、どう希望を見いだしていくのか。

それを、ただの理屈じゃなく、物語として教えてくれている。

 

Zoom越しでも、誰かと心を通わせながら学ぶ時間があるって、悪くない。

むしろ、こういう静かな夜にこそ、自分の中の“何か”がゆっくり動き出す気がする。