きのう、かなり遠くからネコが戻ってきたという話を聞きました。
ただし、迷子になったのではなく、捨てたネコが戻ってきたという話なので、「そういう人の話は不愉快だから聞きたくない」という人はこの先は読まないでくださいね。
(その人は、もう捨てないと決めたそうです)
(その人は、もう捨てないと決めたそうです)
きのう母の用事で出向いた先でお茶をいただいていたら、土間にかわいいネコがご飯を食べに来ました。
その家のおばあちゃん(84歳)はご主人と二人暮らしで、ご主人が特にネコが好きなんだとか。
かわいい野良猫(雌)がいたので、餌付けして可愛がっていたら、1年たって子猫を2匹産んだ。
昔もネコを外飼いしたけれど、子供が乳離れすると母ネコが威嚇して巣分かれさせるので、飼い猫がどんどん増えることはなかったそう。
ところが今度のネコはいつまでも巣分かれする様子がないので、4キロ先の港へ(漁師さんのいるところなら魚をもらって生き延びるだろうと)車で連れて行って親子とも捨ててきたというのです。ところがしばらくして母ネコだけ帰ってきた。
初めての場所で、車中では袋に入れていたから外も見ていないのに、どうやって帰ってきたのか。
びっくりしながらもまた飼っていたら、また1年して子猫が生まれそうになったので今度は10キロ先の逆方向の港に捨てたのです。ところが3週間してまた帰ってきた。
「もうさすがに捨てる気になれないから不妊手術をする」
あくまで直線距離で10キロなので、曲がりくねった道のりはもっとあったはず。
いったいどうやって帰ってこられたのか謎だけれど、たまたま帰ってきたとは思えません。
ネコは「捨てられた」なんて思わなくて、「迷子になったんだ、あの家に帰りたい! おばあちゃんも心配してるはず」と必死だったのではないでしょうか。
田舎には似たような門構えの家がたくさんあります。一休みしていれば、器量よしのこのネコのこと、飼ってくれる家もあったと思えるのに、ひたすら我が家をめざしたのでしょうか。
ネコにも帰巣本能があるといいます。
このおばあちゃん、誰もがひとめで好きになりそうな、とってもいい笑顔のおばあちゃんなんです。ネコも家ではとっても可愛がられていて、よもや「もう要らない」と思われたなんて、想像もつかなかったでしょう。
どんな非情なやつがこんなかわいいコたち(たしかに華はないけど)を捨てたんだ、と思っていたけど、こういう善良なおばあちゃんだったりするんですねえ。
あまりに普通のことと思ってるので、毒気を抜かれるというか度肝を抜かれるというか。
あまりに普通のことと思ってるので、毒気を抜かれるというか度肝を抜かれるというか。
「めぐりめぐって、私たちのような「かわいそうだ」と思う人が経済的・時間的に負担を強いられることになるから捨てるのはやめてください」
「事情を話せば、田舎の獣医さんは手術費用をかなり安くしてくれる。捕獲器も貸してくれる」
と説明すると、
「そうなの、そんなことができるのね」
といろいろ質問してくれました。
「事情を話せば、田舎の獣医さんは手術費用をかなり安くしてくれる。捕獲器も貸してくれる」
と説明すると、
「そうなの、そんなことができるのね」
といろいろ質問してくれました。
ほかに方法を知らず捨ててしまう人も多いんだろうから、里親探しや不妊手術についてもっと方法が周知されなくてはいけないのかな、と思わされました。
ネコを捨てた人と話す機会がなかったので勉強になったけれど、捨てる人は根拠なく「捨てた先で元気にしてるはず」と言うんですね。もし悲惨に死んだとしても、自分が目にしなければ「生きているはず」。無責任というのはこういうことなんでしょう。
でもほんとに罪のない、優しいおばあちゃんなんです。
昭和ひとけた生まれ、ネコの命どころじゃないわよ、っていうつらい経験をいっぱいしてきたんでしょうね。
でももう平成だし。ネコは捨てないでください。お願いします!
