なんだかわからないけど、これからはときどき自分でブログを書けっていわれたんで、出てきました。

オレはひでじ。



もうすぐ1歳になるらしいけど、去年の10月にこの家に拾われてきた(というか強引に住み込んだ)生後2か月の頃から、ダブリ疑惑(ダブリというのは留年という意味らしい)をもたれていた。
ほかの3匹に比べて顔がオヤジくさいというのだ。

↓2か月の頃のオレ



こんなかわいげのない子猫はきっと貰い手がないというので、この家に4兄妹そろって引き取られることになった。まあオレのおかげで他の3匹も住処を得たというわけだ。感謝してほしい。

他の兄弟は「ぷー」とか「ちー」とかなにやらかわいらしい名前をもらったが、オレはオヤジくさいからと「ひでじ」と名づけられた。まあ名前なんてのはオレは気にしていない。



だがそれからというもの、何かというと、「顔がおどろおどろしい」「ほんとは他の子達の父親なんじゃないの?でかすぎる」などと言われつづけ、どうやらオレは他の子とちがって強面らしいとわかってきた。

そんなことが薄々わかってきたある日、オレはしましまに出会った。



しましまは、よく母や兄らしい猫と一緒に窓の外を歩いていた。
小さい女の子だとは思っていたが、窓のすぐ下に来たとき、そのかわいらしさに目を奪われた。



それから毎日、しましまの姿を目で追うようになった。
しましまはかわいいだけでなく、何に対しても好奇心いっぱいで物怖じしない元気さがいい。
だがそんなしましまが、窓の近くでオレを見るとさっと逃げてしまう。
やっぱりオレの顔がこわいのだろうか。
もっと優しげな顔に生まれていたら……

そんなもやもやを妹のぷーにぶつけてしまったせいか、オレは男でなくなる手術をされてしまった。イライラしなくなったから、今はよかったと思ってる。オレは男でなくなってもオレだ。顔の怖いのも変わらない……。

そんな頃、しましまの姿を見ない日が続いた。
やはり外で暮らしていたクロが死んだと聞いていたから心配だ。
早く姿を見せて…そう祈り続けていたら、昼寝から起きたら部屋にしましまがいるじゃないか!



どうやらオレと同じような手術をされたらしくお腹の毛が剃られている。
檻の中で隅っこに隠れて緊張しているしましま。
他の兄妹が来ては、しましまを「あんただれよ!」「なにしにきたんだ?」としかりつける。
しましまを守らなければ。
でも兄妹たちの気持ちもわかる。
オレは兄妹たちにもしましまたちにも、これまでどおりのオレでいようと思った。

しましまを叱るなんてもちろんしないが、優しくしたくてもオレが近づけば怖がられるだけだ。
オレはしましまが眠ったとき、檻の外からそっと見つめ、「大丈夫だよ」と話しかけた。

しましまは夜更けに自力で檻を抜け出した。
やっぱりかわいいだけの子じゃない。
それから2日、部屋の隅からときどき出てきては狂おしく外への出口を探した。

他の兄妹たちは図々しいと言ってしましまを叱ったり殴ったりした。
オレはしましまがさびしそうなとき、そっと側で見守った。
しましまは外へ帰っていくのだろうか。
帰してやりたい。だけどもしずっと側にいてくれたら……。


やがてしましまも家の中に慣れ、ある日眠っていたオレに寄り添ってくれた!
緊張して、気づかないふりをするのが精一杯だった。



他の兄妹のところには行かないが、オレのところには毎日来てくれるようになった。
オレは勇気を出してしましまに顔を近づけてみた。
しましまはちょっと固まっていた。



あれからひと月半。もうしましまはオレの顔を怖がらない。
気がつくといつもオレにくっついて寝てる。



毎日見てても触れられなかったしましま。
もうずっと、しましまと一緒だ。


しましまもオレのこと好きなのかも。
やっぱり男は顔じゃない。
これからもオレたちを応援してください。