さあいよいよ不妊手術から1週間が経ち、抜糸の日。
(って2月18日の話なんですが…遅ればせてしまってすみません~)

ひでじは2か所輪っか状に糸が結んであるだけなので、私がぷちっと抜糸。
「にゃに?」と言ってるうちに終わってしまった。


一見た○た○があるように見えるけど、中身なくなっちゃって、
「ひでじ」あらため「ひでし」になりました!?

ぷーのほうは、何時ごろ病院に行けばいいかと電話してみたら、
なんと2日も先生が休むというではないの。
(スパニエル助手の話から推測するに、実家で何か起こっているもよう)
しかたなく予定を3日後に変更。
楽しみにしてただけに、3日が長く感じられたわ~。

そして待ちに待ったその朝は、起きたら雪が積もってる!

でもいつも家の近くに積もってるだけで、海辺の国道には雪なんてないことが多いから、きっと運転も大丈夫。
念のため病院に電話を入れると、「今日はスパニエルくんが休みだし、午後から手術なんで、12時半から13時のピンポイントで来られるかなぁ~?」とお願いされちゃいました。
渋滞のない田舎の高速だからピンポイントは大変じゃないけど、雪だから念のため早めに出ることに。
そしたらなんと珍しく高速が雪のため通行止めに!

一瞬焦るけど、そこはやっぱり田舎なので高速なんて使わなくても、ほとんど時間は変わらなかった…。

かえって国道のほうがスピードが出ないぶん、ぷーも比較的おとなしかった。
高速は「ゴーーーー」という騒音が怖いのかも。

そしてちゃんと12時40分にピンポイントで到着……したのに、病院が閉まってるよ!
「お昼でも食べに出てるのかな?」と思いつつ、看板に書いてある緊急連絡先の携帯番号にTEL。
「あ~ごめんなさい、ちょっと家に戻ってたんで、もうすぐ着きますわ!」

この一連の流れのなかで、「もうすぐ着きます」に不安を覚えるのは私だけじゃないですよね~?

田舎には田舎時間が流れていて、分刻みでぴしっぴしっと流れていく都会とはまったくちがうの。
ぴしっぴしっと歩くのに慣れていると、田舎にくると吉本新喜劇ばりに肩透かしをくらってずっこけまくり。

「もうすぐ」っていったい、田舎では何分を示す単語なんだろう……? 
田舎辞書がほしいわ!!

雪のちらつくなか、ぷーを「「もうすぐ」だよお~」となだめつつ車中で待つこと15分、先生の車到着。

やっとこさ抜糸に入ります。

夫が足をおさえ、私が脇をおさえて先生がちょきちょきとステンレスの糸を切っていく。

「この細かい縫い目、なにか器具があるんですか? 手縫いですか~?」

とつい聞くと、

「うちはこのとおりなんで、高い機械はないんじゃよ~」
「よくこんなに細かく縫えますねえ~」
「上手な人は短く切るんじゃけどなあ、はははは~」

そんなことを言ってるうちに半分くらい抜糸したけれど、やはり糸を引き抜くときにちくちくするのでぷーも我慢の限界に達したのか、とつぜん起き上がった!



「よーしひとやすみ。……さあ行くぞー!」



それからは、1本抜糸するたびに一休み。


起き上がっては裏返され、起き上がっては裏返され…
やっぱり20針は道中長いよ、先生!
なんとか3人の連携プレーで抜糸完了、これでひと安心。

そのあとぷーの右眼の緑内障について話し合いました。
緑内障と言われてから一週間、ウェブを検索しまくり、レーザー手術のできる病院を探したり闘病ブログを読んだり獣医学論文の症例データを見たりして素人なりに勉強したけれど、猫の緑内障根治は険しいもよう。
原因によっては簡単に治るものもあるが稀で、失明までの時間を延ばすための治療がほとんど。
眼科専門の病院にかかっても、1ヶ月入院、3ヶ月エリザベスカラーで療養、副作用もある毎日の点眼…
それでもまたふりだしに戻る、という闘病記を見ると、治療による本人(本猫?)へのストレスに対し、効果が薄いと言わざるを得ない。
先生も同じ意見で、症状がすすんで痛みが出たりすれば治療するが、それまではほかの兄弟と同じように遊び食べ眠る暮らしをさせることに決めました。

交通事故や病気がきっかけで緑内障になることが多いらしいけど、ぷーのような生まれつきの緑内障はいずれ両目とも失明するという。

ほうっておくと眼圧がだんだん高くなり、目は大きくなっていってある日破裂して大出血……なんてブログも。ふつうはそうなる前に眼球摘出などの処置をするらしいです。



さて、病院を出て帰り道は、抜糸したから少々暴れても大丈夫。
運転席には行かないように気をつけつつ、バッグから出すことに。
ぷーは車窓の走り去る対向車に驚きながら、あちらにこちらに歩き回る。
だんだん国道も海沿いを走るようになり、雪もやんで晴れてきた。

「ほらぷー、あれが海だよ~」

つま先立ちで窓から海をじーっと眺めてるぷー。

海を見る猫


いつか何も見えなくなるのかもしれないけど、真っ青だった海を覚えててくれるかな。

飼っていた猫が失明した人のブログを見ると、失明しても、物の置き場所を変えなければ意外と部屋の中を歩いたりトイレに行ったりできるらしい。
長い間見てきたものは、覚えているんだろうな。
その日がきても、たくさんのきれいなもの、おもしろいもの、うれしいもの、笑顔……
覚えていてもらえるように、毎日おもいっきり一緒に楽しんでいこう。

それにしても、ぷーが元気よく兄弟たちと遊んでいるところを見ると、「生まれつき右眼が大きいだけなんじゃないか?」なんて楽観的な考えももたげてきたり。
そろそろ不妊手術のほとぼりもさめたので、いちど他の病院にも診てもらおうと思ってます。


そうそう、ひでじとぷーの一週間後に、「しま兄」と「ちー」の手術をしたんですが、
ちーは一度も起き上がることなく順調に抜糸できました。
スパニエル助手の押さえ込みが完璧だったのか、それとも、ちーの度胸が据わってたのかな?