中学の頃、猫を飼っていたときは、
病院に連れていく暇もなく母に捨てられてしまった
(あっ、その因果で4匹拾うことになったのかしら?)
ので、大分(国東市)の動物病院にまったく不案内。
ということで、ネットでいくつかの病院を見つけ、
費用と手術内容を電話で聞いたうえで、
地元で猫を飼っている友人知人に評判を聞いてみました~。
総合すると…
A病院 新しくきれいな病院 車で30分
♀3万♂2万
B病院 老夫婦先生の病院 車で17分
♀2万♂1万(団体?割引あり) 入院なし 一日で4匹手術
ワクチン3000円
C病院 古くからの病院 車で40分
♀2万♂1万 ♂♀とも入院 1日1匹(週に1匹)
ワクチン4000円
4匹を拾ってすぐにノミ駆除に行ったA病院は設備は新しいけれど、
夫が言うには対応が事務的で相性がいまひとつだという。
B病院は入院設備がないのか、即日帰してくれるらしい。
でも、不妊手術は全身麻酔だし、何かあったらと思うと少し心配。
近いのは魅力なんだけれど…。
というわけで、C病院に決定。
ここはネットに、
「自分が猫だったらどうしてもらいたいか、基準を猫において
考えてもらう」
「治療は原因を取り除くことを一番に考えて、対症療法のみを
続けることは原則しない」
などと書いてあるのも共感できたの。
そこで電話をしたところ、手術の一週間前にワクチンを済ませて
おきたいとのこと。
(A病院では手術と同じ日でいいといわれていたので、まだ打って
いなかったの)
ネコは伝染病にかかりやすいので、子ネコのうちからワクチンを
打ち始めるの。
ならば4匹いっぺんに…といきたいところだけど、
キャリーバッグがたりない!
前に使っていたバッグに、兄がイチ(犬)をひきとってきたとき
一度だけ使ったバッグを借りても2つ。
2匹ずつ2日にわけてワクチンを打ちに行くしかない。
まずは黒縞コンビの「ぷー♀」と「ひでじ♂」。
ネコは車が苦手。
走り出すととたんに「にゃああああ!」「ぎゃああああ!」と大合唱。
病院に行くのはこの移動がいちばん大変なのだ。
ひでじは一番身体がでかいけれど、けっこうな甘えん坊。
「ぎゃあ! ぎゃあ! ぎゃあ!」と大きな声で叫び続け、
バッグの網をひっかき続ける。
ぷーはいつもか細い声なんだけど、叫び声までか弱く、
うずくまっている。
「みゃー、ぴゃー、みー。」
……しかし、虎視眈々と活路を探り、渾身の力をこめて
ファスナーを一瞬でこじあけたのは、ぷーのほうだった!
すばやく頭を押し戻したものの、バッグのつくりが悪いのか、
何度もぴょこっ!と顔を出すぷーを、
もぐらたたきのように押し戻しながら病院へ。
城下町にある畳屋さんを改造したその病院は、
新しくはないけれど整理されていて清潔。
結んだ髪がはらりと乱れたキャバリアスパニエル似の
事務員さんがカルテを作ってくれる。
そして先生は、WEBサイトの文章から、どんな気難しく
真面目そうな方だろう、と身構えていたけれど、
診察室に現れたのは、にこにこと素朴なおじさん院長だった!
(白衣着てないと植木屋のおやじさんな風貌)
「もっと近くにきれいな病院があったじゃろ~?」
とにこにこ方言丸出し。
ひでじとぷーはバッグの中で静かに固まってる。
ひとしきりこのあたりの病院の話をしてから、
「ワクチンのことは詳しいかえ?」
「3種、4種、5種とかいろいろあると聞いてますが
3種しかやったことありません」
奥から持ってきたのはプリントアウトした2枚の紙。
ワクチンについてまとめられていて、
3種から6種までのちがいを説明してくれた。
「わかってもらえたかな~」
「え、ええ、ここまで説明していただいたのは初めてで
勉強になりました」
3種をお願いして、ひでじとぷーに注射。
2匹ともおとなしくて、さくっと首の後ろに注射は終わり。
にこにこと説明は続き…
ひでじが診察台の上で落ち着きを失っていく。
「あの、バッグに戻していいですか?」
「ああもういいよぉ~」
最後に気になっていた「ぷー」の目の大きさの違いを聞くと、
「おおほんとじゃわ、よぉ気がついたなあ、これは緑内障じゃろう!」
ひえ~病気だったか!
「緑内障ちゅうのはですな、…」
また紙をもってきて、目の断面図を描いて説明が始まった!
奥から専門書も持ってきてくれて、ああでもない、こうでもないと
考えてくれる。
その対応は東京では考えられないくらい丁寧で長い時間をかけて
くれるのだけど、
ぷーもひでじも早く帰りたいだろうし、
待合室のほかの患者さんも気になる。
まずは検査が必要だから、次回避妊手術で全身麻酔をかける
ときに、一緒に目の状態も検査してくれることに決まったところで、
思い切って声をかけた。
「あの先生、お待ちの方もいらっしゃるようなので、
今日はこのへんで…」
「そうじゃな、じゃあ今後の治療を流れ図にしてまとめておこう」
その流れ図が、また目の断面図を描くところから始まり……。
いよいよおいとま、というときになって先生が
「ワクチンを打ってから1時間くらいは、変わった様子がないか
気をつけてあげてな」
横でスパニエル助手が「ぷっ」と噴き出したのを
私は見逃さなかった!
いつもこうなんだろうな~。
田舎に帰ってきてから、車の流れや郵便局などの窓口、
レジなどで、
「なんと田舎はのんびりした時間が流れているのだ!」
と思ったものだけど、病院でも、待っている人も慣れているのか
文句のひとつも出ない。
ゆっくり走る車もすごいが、その後ろでも誰も急かさない。
大分ではエスカレーターの左右どっちを空けるのかな、と
楽しみにしてたのに、どっちにもよけてない!
(道をあけなきゃいけないほど誰も急いでない!)
そんなだから、私が焦るほどには、
待っている患者さんは気にしてないようでした~。
(「急患の場合は順番が変わることがあります」と張り紙が
あったから、急ぐ必要があるときはスパニエル助手が先生に
知らせてくれるのかな?)
翌日は夫が一人で「ちー」「しまにー」を連れて行き、
「超団体さんじゃからな!」
と、ワクチン1匹4000円のところ、4匹で1万円にしてくれました!
もっと近くにも病院はあるけれど、一生懸命親身に説明してくれて、
なんだかほっとする病院。
夫も先生の人となりが気に入ったよう。
その1週間後にはいよいよ不妊手術となったのでした~!







