師走もあっという間にすぎたけれど、


新年もいろいろとあわただしいですね~。




遅いお正月休みをとるはずが、


小説の原稿を読んでいて


数日が過ぎてしまいました~。




込み入った内容だったので


頭がついていかず……


でもゼロから小説を書くっていうのはすごいこと。


どういう構造の頭なのかしら?


けちをつけるのは簡単なんだけど、


生みの苦しみっていうのは


本当に理解されることはないんだろうなあ。




できあがりが楽しみです。








ともあれ、お休みの初日には、


母と一日、病院や買い物に行ったりして、


最後に美容院に行ったときのお話。




地元で3代続く美容院で、


私の同級生のお母さんのお店。


3人の娘に恵まれたけれどだれも店を継がず。


「私がお正月も休めず働く姿を見てるから、


美容師はイヤだって…」




母はずっと通い続けているのだけど、


客(母)77歳、美容師76歳!





田舎に帰る(田舎にカエル)-高齢美容院






76歳といっても若い頃がしのばれるきれいな方なのです。


お嬢さんも、今思うと天然パーマだったのだけれど、


ふわっとした巻き毛で色白、睫毛長っ!とお姫様みたいで、




「やっぱりおうちが美容院だとおしゃれなんだな~」




と子供ながらにうっとりしたもの。






住まいとお店が一緒になっていて、


「今日、いい?」


とお客さんがくると店に灯りをともす。




世間話をしながら貸切状態で


母がカットしてもらっているあいだ、


雑誌を読みながら待ってました。




「おまたせ~」




片目が緑内障というのに腕は衰えず、


タコのように伸びていた髪がたちまちきれいに!


 (カット料金1500円)




田舎に帰る(田舎にカエル)-美容院でカット






「まあお茶でも~」




待っているあいだじゃなくて、


終わってからお茶とお菓子をいただき、


3人でおしゃべりタイム。


それがカットしてる時間より長い!




「やめようと思えば明日にでもやめられるんだけど、


やめれば3代続いたお店も終わりかと思うとね~。


母の代のお客さんはもう90歳台だけど、

ひいきにしてくれて車椅子で来てくれるしね」




「この年になって振り返ると世の中の役に立ったわけでもないし、


なにか少しでも恩返しをと思って、老人ホームのお年寄りの


髪を無料で切ることにしたのよ、そしたら…」




美容院まで90歳のおばあちゃんが来てくれて


カットしたのだけど、




終わってお茶を飲んでたら手つきがおかしい。




田舎に帰る(田舎にカエル)-美容院で脳梗塞


(湯飲みの上でくるくる手を回し始めたそう)




そのまま救急車で運ばれたけれど、


脳梗塞で亡くなってしまった。


看護師さんに




「蒸しタオルであたためたり寒暖の差があったので


脳梗塞になった」




と言われてしまったと…。






「それでもう、1回でおしまいにしたわ~。


それから玄関までのドアを増やして段階的に


温度が変わるようにしたりしたんだけどね~」




因果関係はともかく、お年寄り以外に


若い人もいたほうがよさそう…?






でも76歳で仕事ができているなんてすばらしいし、


話の合う同年代の人に髪を切ってもらうほうが母も楽しそう。


もちろんほかに美容院はたくさんあるけれど、


この方が看板をおろすその日は、


みんなどんなに寂しいんだろうなあ。




看板をおろしたとしても、


お茶を飲みに行く人は多いかもしれないな~。





田舎に帰る(田舎にカエル)-美容院さよなら