あれは夫が、捨てられていた4匹を連れて
帰った夕方のことだったわ~。
机の下にかたまってじっと私を見上げていた4匹。
生後3ヵ月とおぼしきか弱い子ネコたち…のなかに、
明らかにおやぢ顔のネコが……。
でも体の大きさは同じなので兄妹にはちがいない。
えっ? なんでおでこに[炎」って書いてあるかって?
↓拡大図
(楳図かずお?)
ひでじのおでこには、まるで炎がめらめらしてるような
ホラーな模様が浮き立っているからなの!
しかも、毛が「しま兄」みたいにもふもふじゃなくて
薄毛なので、爪をたてたとき手が筋ばって
その爪をたてて人の手も容赦なく噛む、
凶悪そのもののおやぢ子ネコだった。
それはともかく、拾ったときひでじを見た印象は、
おでこが広く前にでっぱっていて、
離れた小さい奥目、
柄は真っ黒ならまだしも、
びんぼーくさい灰色まじりの、
たとえていうなら
「雑巾しぼっちゃいました」
みたいな??
そのとき私は直観したわ、
「この4匹はうちで飼うことになる」
って。
かわいいまっさかりのはずなのにこんなおやぢ顔の子ネコ、
誰ももらってくれるわけない!
寝起きなんて完全に凶悪犯のつらがまえ。
この子だけ残るんだったら、
1匹飼うも4匹飼うも同じじゃ!
(同じじゃないと今は思うわ~。)
そしてひと月たっても里親希望者は現れず、
結局みんなまとめてうちで育てることになったの。
あまりにおっさんくさい顔つきなので、
おしゃれな名前は似合わない。
おっさん…おっさんで、おしゃれじゃない名前…
でも愛着のもてる名前……
というわけで、
大滝秀治からとって「ひでじ」と名づけられ、
日々おやぢっぷりに磨きをかけているの。
おやぢっぽいところといえば、
よくため息をついてる。
(はあ~っ、じゃなくて、ふぅ~っ。のほう)
よくうなされている。
(かわいくなかったから前の飼い主にいじめられたのか?)
そんなひでじも、
4匹でケンカをするうちに噛まれると痛いということが
ようやくわかったのか、最近はあまり強く噛まなくなったわ。
ネコの暴力は、気の弱さの裏返しだったりするの。
ひでじもどうやら本当はおくびょう者で甘えん坊。
心の中は完全に子ネコのつもりなのね~、
(いやほんとに子ネコなんだけど、)
膝に乗りたがったり、けっこう甘えてくるの。
そして鳴き声が、
おやぢとは思えないほど
(いやほんとは子ネコなんだけど、)
かわいい!!
それにみんなの毛づくろいをよくしてあげる、
けっこういいやつなんだよ~。
いいんだよひでじ、そのままで。
おやぢでもちゃんとかわいがってあげるからね!!!







