「義父さんの介護をできなかったんです」
沙織さんからの相談でした。
「義父さんは亡くなったけれど、私、
恨まれても仕方がないです。最後は
施設にお任せしました」
「本来なら、専業主婦である私のつとめ。
それをしなかったんですもの。義父さん、
私のことを恨んでるでしょうね」
霊視しました。
「この義父さん、人のお世話になりたくない方。
お嫁さんにお世話してもらうよりも、施設で
プロの方にお世話していただいて、気が楽だっ
たようです」
「そういえば・・・、義父さんはまだ脳梗塞の
後遺症で右半身不随でも、認知症が出るまでは
勝手にベッドを降りて、内緒でトイレに行って
たみたいで、施設入れる前に圧迫骨折・・・
トイレに行くのに無理して、何度も転んだみた
いで、体中、痛がっていました。お世話される
側の気持ちもあるんですね」
「お世話しない優しさもあるのでしょうね。
家族の世話にならなかった、それが義父さん
のプライドを傷つけず、尊厳を守りました。
義父さんが恨んでいるなんてとんでもない。
この世に未練も残さず、納得してこの世を
去られましたよ」
一人で悩まないで