今回は人生設計(生涯設計)について書こうと思います。
この記事に興味を持って来てくれたという事は私の人生設計やあなた自身の人生設計を少なからず考えていると思います。
以前の記事で家を買う際にファイナンシャルプランナーによる人生設計をしたという話をしました。その記事を参考にしてもらえると分かりますが、簡潔にいうと35年ローンでお金を借りる為には人生設計をして返せる見通しを自分の中で立てておく必要があるということです。
では人生設計とは具体的にどのような事をするのか。
人生設計の最速のスタートポイントは結婚です。結婚以前に始めても良いのですが、20歳に人生設計を始めて25歳までに結婚したいという目標を立てても思ったようにいかないほうが圧倒的に多いからです。もちろん立てることにより大きなビジョンが見えたり、修正する能力を手に入れることができるため一概にやるなとは言えません。
話を戻して結婚したところから人生設計をする場合を考えてみましょう。
はじめに言いますが、人生設計を結婚から始めても設計どおりにいく人はおそらく半分もいないと思います。当然ながら人生はイレギュラーが常に起こりうるので悲観することなく人生設計をしましょう。
まずはお互いの収入(給料)や貯蓄額を合わせて覚えておく(把握する)必要があります。家族によってお小遣い式や各々が管理するタイプなどあるのでそこは個人差があります。
そこから毎月の家賃(アパート住まいなら)、食費、水道光熱費、衣服化粧品代、生活消耗品費、旅費(娯楽代)などを引いて大まかに貯蓄できる金額を算出します。1年を通して出費の計算をあらかじめしておくとスムーズに人生設計に入れます。
結婚式💒🔔
一番最初に控えてる大きなイベントはおそらく結婚式です。規模にもよりますが100~300万位かかるのではないでしょうか。最近の結婚式ではご祝儀の金額をあらかじめ抜いて式プランを考えるタイプがありますが、結果的に同じことになるので実費で150万前後を準備しておく必要があるでしょう。
新婚旅行・ハネムーン
最近では結婚前に行ったり予算の都合で行けなかったりします。一昔前は20万もあれば5泊6日のグアムの旅ができましたが、今は倍以上かかります…海外旅行は最低でも50万は準備したほうが良いです。
家を買う
人生の一番大きい買い物といえば家です。先述しましたが、家を買うために人生設計を無料でしてくれるハウスメーカーがあるくらい人生設計で一番関わり深い、そして長い付き合いになる支出です。
話は少し逸れますが、家を買うタイミングについて男性にとってはかなり難しい選択を迫られます。というのも家を買うベストな時期は25~30歳、勤続3年以上、カーローン無し、子供無しです。これに当てはまる(我慢できる)男性は果たして何割いるのでしょうか…
車はローンで買うとそのローン残高分の家のローン上限が下がります。勤続3年未満だとどんな会社でもかなり信用が落ちるためそもそも貸してもらえない可能性があります。子供がいる場合、妻が育児休暇や育児をする関係で仕事を休職したり辞めたりしてしまうとローンが通りません。
逆算すればわかると思いますが、男性陣は25歳辺りからこれ位のイベントがあることを考慮して行動しなければローンがどんどん通りにくくなる一方なので非常に注意が必要です。
月毎収入支出
次に我が家の支出を少しだけ紹介します。
夫婦二馬力ローンなのであまり参考にならないかもしれないですが解説込みで書いていきます。
収入
収入42万(平均手取額)
子ども手当 4万(月換算)
固定支出
住宅ローン 12.5万 (残り29年半)
ソーラー発電システムリース(蓄電池) 1.3万円(残り9年半)
自動車ローン 2.2万(残り3年)
生命保険等 5万
通信費 2.5万
電気代 1万(売電収支及びソーラー発電含む)
水道代 0.5万
ガソリン代 2万
車維持費 2万 (2台+バイクの税金12分割)
食費 9万
保育料 4万
計42万
変動支出
旅費(娯楽代) 3~5万
毎月貯蓄 ほぼゼロ
賞与貯蓄 約180万
年貯蓄 約150万
以上が我が家の現在の収支です。
子供が生まれる前の人生設計とは圧倒的に異なっています。
具体的には給料の手取額が物価上昇の影響で予定より早く5万は増えています。
後述しますが入る予定の無かった生命保険に余計に月2万入っています。
借りる予定ではなかった自動車ローンがあと3年100万弱残っています。
食費が5万位の予定だったのがとんでもない誤算していました…これも後述できたらいいです💦
最近の娯楽費が5万では収まらない。後述します。
以上を踏まえると収入面でプラスになっていることはあるものの支出が予定よりぶっ飛んでいます。実は収支見てもらえれば分かるとは思いますが賞与がない限り毎月プラマイゼロどころかマイナスになっています。賞与削りながら貯金してる危ない状況です…
とまあ自己分析はできているものの、ではどうしてこうなってしまっているのか。また、毎月の支出で削れる所があるのではないかという話をしていきたいと思います。
食費と娯楽費
一般家庭で最も節約できるところといえば食費と娯楽費ではないでしょうか。とは言ったものの実際子供が出来ると一番難しいのがここです。なぜなら食費と娯楽費は直接子供の生活に関わってくるからです。自分やパートナーだけなら極論ですがカップラーメン食べて家で引きこもっていれば節約できますが、子供がいるとそうはいきません。
そこそこバランスの取れた食事と子供を疲れさせる為に外に連れて行かないと逆にこちらが疲れてしまいます。すべて一人でこなしているママさんは本当に尊敬します…
お金が厳しければ週末に公園に行って遊ぶだけでも子供の満足感はだいぶ違います。とにかく子供のストレスを発散させてあげないといけないので娯楽費はそれなりにかかります。そして外で遊ばせることによって親の疲れが蓄積するためにレトルト食や外食が増えて食費もかさむのです…
この辺は後々の備忘録に載せる予定です。
借金して貯蓄する
これは保険のことです。どういうことかと言うと、保険に入る目的は主に3つあります。(自分の考えでは)
1つは当然万が一の病気や怪我で急な出費が必要になったときの保険。死亡も含みます。
2つ目は年末に支払った税金の一部が返ってくる節税。
3つ目は積立貯金のかわりです。
我が家の保険は月5万円のうちガン保険が2万、積立が3万位の割合ですが、簡潔に詳細を書くと年総支払額60万、年末調整還付額16万(2人で)、積立総支払額25年900万、満期時払戻額930万、死亡時支払額1000万という感じで、それに付随して特約としてガンや入院費一時金等が出るので言ってしまえば相当お得な保険を選んで加入しています。30年後のみの話でいうと掛け捨て720万、年末調整節税420万、積立払戻額950万なので全部解約しても掛け捨て分の300万から積立利益50万を引いた250万円で保険に入っていることになります。月に換算すると7000円です。(計算が複雑だし解約する予定は無いので無意味な話ではありますが…)
さて話を最初に戻しますが、この話題は借金して貯蓄するでした。これはどういう意味なのかを書いていきます。
借金(ローン)というものは利息が発生しています。住宅ローンの利息は特に大きく、年で15万位払っています。(うちの場合)10年間は住宅ローン減税と言って住民税から還付される制度があり、これのおかげで10万くらい戻ってきたりしますが、それ以降は毎年減るとはいえ利息を払い続けています。
さて、それでは死亡保険金が出る積立金を見て考えてみます。保険料は毎月3万円で年に36万、年末調整で4万戻ってくることを考慮しても30万は払っています。
この30万を住宅ローンの繰り上げ返済へ使うと支払い額がいくら減るのか考えてみます。
25年で750万円の元金を減らすことができ、完済が5年早まり、利息でいうと50万以上払わなくて済みます。
そして完済が5年早まるということは5年間の住宅ローン毎月12.5万x5年分の750万(つまり保険料積立と同額)が今後貯金になり、既にそこには50万円以上の節約した利息が含まれているのです。
今回しっかりとした計算をしていないのですごい大まかな説明になってしまったのですが、小見出しにある借金して貯蓄するというのは住宅ローンと言う大きな借金があるのに保険積立を利用する矛盾についての話でした。
もちろん万が一死亡したりガンなどになってしまった場合保険に入ってて良かったとはなりえます。しかし例えば住宅ローンには団体信用生命保険(死亡すると住宅ローン残高が無くなる)がありますし、ガンの場合は高額療養費制度での払い戻しがあるため実はいくらお金がかかっても後日上限から出た金額が戻ってくる制度があるので、もう一度住宅ローンと保険の両立について考てみてください。うちは妻がどうしても入れと言って聞かないので家族全員入っているため毎月5万の保険料がかかっています。
さて最後の話題がかなり長くなってしまいましたが、人生設計をする参考になったでしょうか
初めての人生設計は大雑把でも大丈夫です。どうせそのとおりにいきませんから…
そして30年後のことなんて誰にも分かりません。ここ10年の物価の上昇は著しく、家の価格は10年前の同じ造りでも30~50%上がっています。今後も上がり続けるとは思いますが、給料も上がっていくと思います。そうなった時に、同じ家でも10年前に月給20万で3500万で買った家と今月給25万で5000万で買う家、10年後に月給30万で6500万で買う家。どれがいいでしょうか。10年前に3500万で買った人は10年後に月給30万で家のローン残り2000万を切っています。家を買うなら早いに越したことはありません。ただし家を買わない選択肢はありだと思います。
それも踏まえた人生設計を一度してみるのもいいと思います。私は備忘録としてこの記事をいつか大きくなった子どもたちに見せるために書いています。(頼むからアメブロさん無くならないでください…)
皆様の参考になってもらえたら嬉しい限りです。