イーグルス日本一とプロ野球が地域に及ぼす力
東北楽天ゴールデンイーグルスが日本一になった翌日、福島民報も一面で大きく取り上げていた。
プロ野球の影響力の大きさを、改めて思った。
イーグルスが仙台にやってきた2005年、私は福島でどれほどイーグルスが浸透するだろうかと思っていた。
しかし、帰省するたびに郡山駅や周辺で見かけるイーグルスの帽子を被った子どもの数が増え、実家の二本松市内でも見かけるようになった時には驚きを感じた。野球帽といえばジャイアンツが多かったが、イーグルスがそれを追いやり、徐々に浸透してゆくのが分かった。
そして、震災後に福島に帰ってきて、イーグルスが社会の風景の一部になっていることを見て、感心した。
球団の努力もさることながら、やはりプロ野球の力は強大だなと感じた。
週5試合で、毎回2万人以上(人気球団は4万人前後)を集客し、スポーツニュースでは多くの時間が割かれ放送される。新聞も出場選手の当日成績がかならず掲載されている。
高額年俸者は国内のスポーツ界全体で上位を独占し、話題も事欠かない。
この全国ファンから注目を浴びるプロ野球が、東北にある事を心強く思う。
私は、もしイーグルスがなかったら、被災地・東北の姿はまた違ったものになっていたと思っている。
今夜のテレビのニュースでは「イーグルス・日本一」に関する特集が報じられていた。
*出処:KFB(テレビ朝日) 「報道ステーション」本日放送映像より
イーグルスの選手やスタッフは、時間を見つけては、被災地の子ども達を中心に触れ合い、一緒に体を動かしていた。
子ども達が選手とのキャッチボールしたあとで、『将来は...』と未来を語る姿は印象深かった。
イーグルスは、被災地・東北に数々の笑顔をもたらしてくれた。
老若男女問わず、『あっ、イーグルスの選手だ』と近づき、一流のアスリートから元気をもらい、選手に『頑張ってください!』と夢や希望を託した。
その選手達が、震災後努力し続け、3年目にリーグ優勝という最高の結果を被災地にもたらしてくれた。
しかも、球界の盟主・ジャイアンツを破り日本一となった。
その喜びは、本拠地・仙台のみならず東北全域に広がった。
プロ野球だから、ここまで広がりがあったのだろうと私は思った。
...ファイターズの活躍は北海道民を歓喜させ、ホークスの躍動は九州人を熱くさせる。タイガースは関西、ドラゴンズは東海、それぞれの地域に一体感を生み活気づかせている。
プロ野球が地域の人々と地域社会にもたらす力は計り知れない。
北陸や四国にはプロ野球球団がない。沖縄等を含め、プロ野球(NPB)の球団を作るため、4球団拡張を検討することはこれからの日本にとって必要なことでなかいだろうか。
セリーグ8球団、パリーグ8球団にして、それぞれ東西地区4球団に分ける。
地区優勝を決め、リーグ優勝を決め、日本シリーズを行う。
それぞれの地域が盛り上がるのではないだろうか。
イーグルスの日本一で、プロ野球が地域に及ぼす影響を実感した。イーグルスが仙台に来る前、ジャイアンツファンが多かった時にジャイアンツが日本一になった時の様子を知る私にとっては、その差は歴然だった。
地域・地方の時代。その強力な象徴となるプロ野球球団が、北海道から沖縄まで、バランスよく“おらが球団”存在することが必要なのではないだろうか。
イーグルス・日本一で、私はそんなことを考えた。