路線バスの運賃で「移動コスト」を考える
土湯温泉での生活は続いている。
だが、福島市内の除染も、積雪で中止が続いている。
今日も作業は中止だった。
私は福島市内近郊の大型電気店に向かうため、土湯温泉から路線バスを利用した。
座席に座り、景色を眺めながら、時折運賃ボードに目をやった。
どんどん上がってゆく。
目的地まで13km。運賃を調べずに乗った私は、500円ぐらいだろうと思っていたが、停留所を過ぎる度に上がってゆき、目的地手前でその500円も超えた。
結局、料金は760円。往復で1,520円となる。
JRで郡山~安子ヶ島間が11.8kmで240円、郡山~磐梯熱海間が15.4kmで320円。この感覚に慣れている私にとって、この金額は驚きだった。
東京ではタクシー以外での移動費は200~300円台で済み、気を遣う事がなく、目的地での行動を考える事に専念できた。
しかし、移動に500円以上かかるとなると、『移動するかしないか』を考えてしまう。
私が今回利用している土湯温泉にも日帰り入浴施設がある。気軽に行ける環境が整えば入浴客も増え、温泉街に活気が出て、それがもたらす波及効果も期待できる。
福島市も車社会ではあるが、市民全員が車を持っているわけではなく、高齢者の中には運転を避けたいと思う方もいる。
移動のコストが下がり、気軽に行ける場所や思い立ったら行ける場所に200~300円で行けるのであれば、交流人口が増え、目的地での消費が発生し、目的地周辺での雇用の場も生まれる可能性がある。
土湯温泉という福島市内から近い場所で、移動費760円が掛かったことで、私はこんなことを考えた。
