名前は知っていた。可愛いうさぎのお話だと思ってた。だがしかし、ツイッターで話題となっていた。死人が出るだとか。
その事実が気になってしょうがなくて見に行きました。
死人が出るのはマジだった。ただうさぎが殺したわけではない。心臓発作だった。
うさぎと人間の命をかけた宿命の戦いって感じだった。ただ多少ポップに描かれていてホームアローンと称されるのも分かった。

開幕ミュージカル調なスズメの歌から入り、あー可愛らしいなぁと思ったらものの数秒でスズメが蹴っ飛ばされてふるぼっこ。エンディングまでに劇中で3回ぐらいボコられるスズメ。オーバーキルである。おまけにその後、冒頭ではこの映画はファミリー向けではないとかメタ発言を言ってしまう。メタ発言多かったり殺しあうシーンがあったりギャグシーン豊富だったりで同時期に上映されているデッドプール2にこの辺が非常によく似てた。

個人的にツボだったキャラはカトンテール。
原作だとカトンテルなんだとか、しかも温厚なんだとか。
今作では肋骨がまだ何本あるから大丈夫だとか言って高所から飛び降りまくるし、マグレガーさんと決戦時は顔に血(確かただの赤い果実の果汁)でペイントし大暴れ。まるでランボーのようだった。血の気盛んなカトンテール、本当に面白いキャラクターだった。

ピーターの吹き替え、千葉雄大くん。もはや声優ってレベル。俳優がやったと思えないうまさでやんちゃでガキ大将気質なピーターを上手く演じていた。

あとマグレガーさん。彼ものすごい有能だと思うんだけどどうなんだろうね。
有能なのに会社では評価されない。しかも無能だけど社長のコネがある人物が評価される。それに嘆く。まるで日本人を見ているかのようだった。おまけに彼はコミカルでおもしろい。友達になりたいレベル。
序盤でバイオリン弾いててかっけえ!って思ったら弾くふりをしているだけでCDから音を流してるだけだったあのシーンはめちゃ笑った。自分以外に5人ぐらいしかいなかったし軽くクスッと笑っちゃった。

最終的にピーターとマグレガーさんが和解するのも良かったしまさかのピーターが人語でマグレガーさんに声をかけていてびっくり。
ビアのことを止めるシーンは車の排気口に人参を刺して進めなくさせるといったもの。
ビバリーヒルズコップで車の排気口にバナナを刺すシーンを思い出しました。

賛否両論あるシーンとしてはアナフィラキシーのシーン。マグレガーさんがブラックベリーアレルギーだったが殺しあうシーンではピーターたちがパチンコにブラックベリーを装填してマグレガーさんを射撃。たまたま口にの中に入り、彼は瀕死になりつつもポケットからエピペンを出してすぐさま太ももにブサリ。エピペン持ってなかったらマジで死んでいたと思う。あのシーンはやりすぎだと叩かれていたり。個人的には全然平気だったけど。あくまでフィクションなんだし。

原作ファンからしたらこんなのピーターラビットじゃない!と叩かれていたらしいけど原作知らないがゆえに楽しめた。普通にはちゃめちゃで愉快な物語だったと思う。