土曜日の夜、夕食を終えて、家族4人でテレビを見ていた。


次男は、ゲーム(PSP)をやりながら、時折、テレビをチラチラ。


長男は、これが気に食わない。


「お前、テレビ見るのかゲームするのか、どっちかにしろよ。ゲームすんなら、上(子供部屋)行けよ!


「別に、どこでゲームやろうと俺の勝手だろ」 と、次男がクールに言ってのけた。


この次男の一言で、長男がキレた。


「っざけんなよっ!!」 と、長男の右ストレートが、次男の肩にヒット。


だからどうした、痛かねぇよ。 と言わんばかりに、次男が長男を睨み、挑発する。


「なめんなよ!こらっ!!」


長男が立ち上がり、一触即発状態。 これが小学生であれば、ぼくも放っておくのだが、二人とも高校生。


しかも、二人とも180cm超のマッチョ。 本気でやりあえば血を見ること間違いなし。 骨折の恐れさえある。


ぼくは、慌てて長男の前に立ちはだかる。


「邪魔すんなよ。どけよ!おら!殴られてぇーのかよ!!」


と、顔を上気させた長男が、ぼくに声を荒げる。


なんとか、長男を落ち着かせ、次男を2階に逃がした。


顔を真っ赤にさせ、肩で息をしながら、眼を真っ赤にした長男が、泣きながらぼくに訴えた。


「なんで、お前が注意しないんだよ。父親だろ!なんで俺が言わなきゃなんねぇーんだよ」


長男は、幼い頃から感受性が強く、感情が高まると、泣く。


ぼくは、そのとき、長男の気持ちを察した。


長男は、弟が大好きなのである。


一緒にいる時は、二人で同じことをして、弟と同じ時間を共有したいのだろう。


だから、同じテレビを見ている時は、一緒に感心したり、笑ったりして、同じ時間を共有したかったのだ。


その後、二人は、謝るでもなく咎めるでもなく、何もなかったかのように、いつものようにじゃれあっていた。。。


ごめんな、長男。。。