ぼくは中学1年の春休みに引越し、中学2年の4月から新しい学校に通いました。


従来の私鉄の路線が延長されてできた新しい駅の駅前の、新しいマンションに引っ越したため、


近所に学校などの施設はまだなく、ぼくが通う中学校はバスで15分ほどかかりました。


新しい中学校のサッカー部は、区内では敵なし、市大会でも上位を争う強豪校でした。


サッカー部には、ある「規則」がありました。それは「部員は雨の日以外、徒歩通学」というものでした。


ぼくは毎日、片道45分の道のりを歩いて通いました。おそらく部員の中で一番家が遠かったでしょう。


まだまだ開発途中の地域だったので、駅を少し離れると、そこは田畑と雑木林。日中だって人がほとんど


いない。


ぼくはその人気のない道を、誰にも遠慮することなく、大好きなアリスの歌を大声で唄いながら歩きました。


そして、部活でも大声。


さらに、帰宅後は自室で「一人コンサート」。


知らないうちに、ぼくの喉は鍛えられ、意識しなくても腹から声が出せました。


結構、高音も出るんですよ。ミスチルだったら、オリジナルキーでいけるかも、ちょっと苦しいけど。。。


そうそう、サッカー部には「部員は坊主」という規則もありました。


・・・・ちょっと、想像してみてください。。。


青々とした坊主頭の少年がギターを弾きながら、顔を歪ませ、感情たっぷりに教室で熱唱している姿を。。。