今回は中小企業の中途採用についてお話ししようと思います。
中小企業の中途採用においては、募集チャネルがいくつかあります。
一、転職ポータルサイトへの広告出稿
二、転職エージェントの活用
三、ハローワークの活用
四、知人・友人・社員からの紹介
上記が考えられます。
このうち、注意しなければならないのは、
四の友人・知人・社員からの紹介です。
この場合、費用もかからず、非常に効率的に思えますが、
紹介の場合、どうしても身内意識が入ってしまい、
通常のように客観的に能力を判断して採用するという流れではないため、
企業側にとっても就職者にとっても、こんなはずじゃなかったと、
後ほど思わぬミスマッチを起こす可能性があります。
では、ミスマッチを防ぐにはどうすればよいのでしょうか。
これはすべての採用基準に当てはまる事ですが、
私は以下を注意するべきだと思います。
・前職での実績や経歴ではなく、人間性やスキル、職務内容で判断する
当社でも過去に一度実際に起こったことをご紹介します。
当社の場合
前職の不動産ディベロッパー時代、年間一億円売上げていた営業マンが当社に入社した際、
一年間でのトータル売上(粗利益)が20万円でした。その営業マンの年俸は300万円だったため、
年間で280万円もの損失です。
これはなぜか?
結論は、売るものが違うからです。
人には向き不向きがあります。
形のあるものを売る事に長けている人もいれば、形のないものを売る事に長けている人もいます。
また、低額商品を数多く売る事に長けている人もいれば、高額商品を少数ですが確実に売れる人もいます。
要するに、その人の適性が、自社にマッチしているかです。
当社の失敗は、自社の商品が形のないもの(ホームページなどの受注制作)なのにもかかわらず、
高額商品を少数ですが確実に売れる人を採用してしまったことにより起こりました。
非常に残念なことですが、当社としては、採用コストは0円でしたが、1年間で280万円もの人件費を無駄にしたことになります。
このように、求める人材が前職でどのような職務内容であったかは非常に重要です。
前職が自社の競合であったり、類似した業種であれば問題ありませんが、それでも慎重に判断し、
採用されることを強くお勧めします。
また、人脈も同様です。
人脈を持っている方が即戦力だと思いがちですが、
前職で築いた人脈のうち、転職後何%生きているかは分かりません。
大企業出身者の場合はなおさらです。
企業の看板ではなく、人を売って人脈を築いているかたは意外と多くありません。
そこをしっかりと理解したうえで、中途採用をしなければ、いつまでたっても人に苦労することになってしまいます。
今回は中小企業の中途採用における注意点についてお話ししました。
次回は、中小企業における、採用活動の方向性についてお話したいと思います。
