【緊急】特定秘密保護法案がこのまま成立してしまうのはおかしい。今日こそデモに出よう! | 語り得ぬものについては沈黙しなければならない。

【緊急】特定秘密保護法案がこのまま成立してしまうのはおかしい。今日こそデモに出よう!

昨日夕方、特定秘密保護法案が参院委員会で可決された。
僕も半世紀以上生きているが、こんなに乱暴なやり方は初めて見たぞ。
与党は本日、参院本会議でも強行採決に踏み込もうとしているのだが、これは本格的にヤバいと思われる。

そこで、僕の考えと、みんなへの提案だ。

まず、「国家機密を認めるか」という問題。
「秘密は一切なし!」という考え方もあり得るが、僕は、国家の存在を認める以上、国家機密の存在はそれと不可分だと考える。国家というのは、政治的にも歴史的にもさらに論理的にも、そのように存在せざるを得ないからだ。
機密が存在せざるを得ない以上、その漏洩に対する罰則を定めた法律は、たとえ必要悪であろうとも、制定せざるを得ない。

軍事機密なんかがそうだな。
僕は自衛隊は肯定するが、たとえ自衛隊が嫌いな人だって戦車や護衛艦の大砲ではなくレーダー装備までは否定しまい。国家には領土があるわけで、そうなれば見張りは必要だからだ。するとその段階で、たとえばレーダーの性能とかにしても、秘密にすべき部分が出てくる。

そんなわけで僕は、国家機密とそれに関わる法律は存在して然るべきだと考える。

しかし、それ以上の大原則は、日本国においては国民が主権者であるということだ。
すなわち、立憲主義に基づき「国民が権力を監視する」のが筋であって、決してその逆(権力が国民を監視する)であってはならない。

だから、本来ならば政治家や役人(公務員)のやっていること、知っていることはすべて包み隠さず国民に公開すべきなのだが、国家機密とせざるを得ない部分だけは、国民が国家に「秘密にしていいよ」と認めてあげる、ということになる。
これが根本原則だ。

その上で、今回の特定秘密保護法案の内容だけれど、まあこれはいろいろ報道されているのでいちいち書かないけれど、要するに政府や役人が「何を秘密にするのか」を勝手に決めていいことになってしまっている。
まったく逆だ。さっきも書いたように、「これは秘密にしていいよ」と国民が認めてあげる、というのが筋なのだ。

「政治家は国民が選んだのだから彼らの意思は国民の意思ではないか」という考えもあるかもしれない。
でもさあ、今まさに採決が行われようとしている参議院だけど、自民圧勝の7月の選挙について、11月28日の広島高裁岡山支部判決では「違憲無効」。昨日の広島高裁でも「違憲状態」だ。
そもそも「違憲状態」ってなによ?議論があるのだが、いずれにしても「合憲」ではない。「合憲」ではない選挙で選ばれた政治家が、これだけ国民が反対している法案を強行に可決してよいものなのか?

この前も紹介したけれど、産経新聞の世論調査。

語り得ぬものについては沈黙しなければならない。-御用マスコミでも…

大政翼賛を画に描いたような産経にあっても、「今国会で成立させるべき」12.8%に対して、そうではなく「慎重に審議すべき」が82.5%と圧倒的多数を占めている。( http://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/131118/plt13111812360004-n1.html
(「法案は必要だと思うか」にYESと答えた人は59.2%と過半数だが、さっきも書いたように僕だって、国家機密の存在とそれに関する法案は必要だと思う)

で。
もっと問題なのは、役人の裁量が広すぎること。そもそも、単に試験を通って採用されただけの役人になんか、何を秘密にするべきかに関わる権限は一切ない。役人は法に縛られることはあっても、法の内実を決める権利なんかないのだ。

要するに、「合憲」ではない選挙で選ばれた政治家と、国民から選ばれたことなど一度もない役人が、「何が秘密か」すら秘密、という法律を作って勝手に運用しようとしている。
こんなものは暴挙であり、無効である。と僕は考える。

自民党は馬鹿だよなあ。政権が永遠に続くとでも思っているのだろうか?
出鱈目な選挙と腐敗した役人が「秘密」を名目に何でもかんでも好き勝手にできるという、まさに北朝鮮みたいな法律を作ってしまって、自分たちが万年野党になってしまったらどうする気だろう? 牢獄行きだぞ。

公明党にも落胆だ。もちろん期待なんかしてなかったけど、これまでの個別の問題に関しては、連立与党として自民党の暴走に歯止めをかけるマトモな言い分もあった。ところがなんだよこのザマは。

維新とみんなの党は自民との修正協議でいろいろ合意しておきながら、ここへ来て世論が動きだしたのを見て、まさに風見鶏的に採決を退席したりしている。自己保身と党利党略でしか動かない連中に何を言っても無駄かもしれぬが、胸に手を当ててよ~く考えろとだけは言っておきたい。

特定秘密保護法案に関する検索をいろいろやっていて呆れてしまったのは、「法案に反対するサヨクはキチガイ」みたいなブログ等の記事がかなり多いことだ。
そういうのを書いているみなさんに聞きたいのだけれど、北朝鮮や中国は嫌いなんだよね? 時代遅れのマルクス原理主義で自国民を弾圧し世界制覇を企むような国が嫌なのではないのかな? もしそうなのであれば、特定機密保護法というのは、日本の北朝鮮化、中国化の第一歩であることを知っておいたほうが良いよ。あと、ついでだから言っておくが、「世界日報」もどうやら特定秘密保護法に賛成らしい。韓国の統一教会系の新聞だ。

ノーベル賞を受賞した益川敏英・名古屋大素粒子宇宙起源研究機構長や白川英樹・筑波大名誉教授らが「特定秘密保護法案に反対する学者の会」として声を上げた。( http://anti-secrecy-law.blogspot.jp/
ジブリの宮崎駿氏、高畑勲氏、「男はつらいよ」の山田洋次監督、吉永小百合さんや大竹しのぶさんも反対声明を出した。( http://www.47news.jp/47topics/e/248185.php
日本映画監督協会、日本児童文学者協会、日本シナリオ作家協会、日本美術家連盟、日本脚本家連盟など各分野の著作者でつくる5団体が特定秘密保護法案の廃案を求め、共同で緊急声明を出した。
田原総一朗氏、岸井成格氏、鳥越俊太郎氏、金平茂紀氏らも声を上げたし、浅田次郎氏を会長とする日本ペンクラブも反対している。( http://www.japanpen.or.jp/statement/2013/post_442.html
日弁連(日本弁護士連合会)も数回にわたり廃案を求める声明文を出している。

日本を代表する学者、ジャーナリスト、作家、映画監督らが続々と反対声明を打ち出している。
はっきり言って僕は半世紀以上生きてきて、これだけ多くの人々が反対の声を上げた法案はほかに記憶がない。
芸能界には疎いのでよく知らないけれど、ブログで問題提起して話題となった藤原紀香さん以外にも、多くの芸能人、著名人が反対しているはずだ。

選挙で自民党が圧勝したとしても「与党の言うことはすべてOK」と言うわけではないことは、さっき紹介した(よりによって)産経の世論調査でも明らかだ。菅義偉官房長官は「審議は尽くされた」と言ったみたいだけれど、審議がまったく不十分であるからこそ、これだけの反対の声が上がっているのである。

法案が可決され、石破茂幹事長が言ったように「デモはテロと本質的に変わらない」という見解で運用されれば、集まって反対を叫ぶことすらテロ=犯罪と見なされてしまう。日本を北朝鮮のようにしたくないのであれば、そうなる前に声を上げるしかない。

従って。

僕の提案は、本日、国会前への結集である。

3.11を機に、永田町、霞ヶ関の「反原発」「脱原発」デモが行われている。これは「首都圏反原発連合」( http://coalitionagainstnukes.jp/ )の呼びかけが中心で、当時の野田首相との面会も、首都圏反原発連合の代表者が出席した。もちろんこのデモは、これまでの「労組中心の組織的動員デモ」とは違ったものだ。しかし、とはいっても参加者の中にはそのやり方や考え方に批判的な人も当然いて、まあいろいろ問題はあったみたいだ。
で、今では「誰かの呼びかけで集まる」とかではなく、「みんなが、やりたいように集まる」という、「誰がリーダー」とか「誰が偉い」ではないスタイルが定着している。

今日の国会前も、そんなふうになるはずだ。

検索すれば「本日の特定機密法反対デモ予定」はヒットするが、そのスケジュールに縛られる必要はまったくない。

僕らは自由に振る舞えばよい。
歌いたい人は歌えばよいし、叫びたい人は叫べばよい。ただ立っているだけでももちろんよい。

右翼だとか左翼だとか、そういったくだらないこともまったく関係ない。
これは「反原発デモ」の話になるが、自分では何もしないくせにネット掲示板に匿名で「サヨクのキチガイ」とか書いている人には想像もできないかもしれないけれど、大きな日の丸の旗を振ってデモに参加する人もいるし、過激派と言われる××派の人と民族派の人がデモのあとの飲み会で乾杯してたりする(右も左も公安にチェックされていたりするのでここでは具体的には書けないが)。
つまらぬイデオロギーを超えて、「日本をよくしよう」「社会をマトモにしよう」という一点で結集できると言うことだ。
もちろん、「日本も社会もどうでもいいけど、俺的に許せない」でも充分だ。

デモに来ない人は、「左翼っぽいプラカード」が嫌だったり「ヒッピーとか小汚い格好」が嫌だったり「昔からの市民運動的なババアども」が嫌だったりするんでしょ。
僕もそうだ。
「労働者」とか「革命」とかのことばをプラカードに使うなよ、とも思うし、ここはマリファナパーディじゃないんだ、ともいいたくなるし、ヒステリックなババアには中指を立てたくもなる。

でもさあ、この社会のシステム、すなわちこの糞法案を成立させようとしている連中、が見事に組織化されているのとは対称的に、僕らは組織化されていない。ていうか「組織化こそ糞だ」と思っていたりする。
だから「左翼」も「ヒッピー」も「市民運動」も、決して強制的に仲間に入れられるわけではないのでちょっと我慢して、そこにいるだけでよいのだから、意思表示をしてほしいと思う。

デモに参加したことがない人がいるかもしれないのでちょっとだけ。
GoogleMap( https://maps.google.co.jp/maps )で「国会議事堂」を検索してズームアップしていくと、「国会正門前」交差点がわかるはず。ここが最前線となります。ここを目指すのが定番です。
地下鉄の駅で言うと、「国会議事堂前」「霞ヶ関」「溜池山王前」「永田町」、どこからでも行ける。
ただ、きっと警察が警備誘導していると思われます。警察官が乱暴なことをする可能性はまずないので(この法案が可決施行されない限りはですが…)心配しなくてもよいのですが、「国会議事堂前」駅はその名の通りで人が集まるので、出口を封鎖して一カ所に絞り導線を限定するので「国会正門前」に辿り着けないこともあります。
「霞ヶ関」駅から、「国会前」交差点を経て「国会正門前」交差点を目指すのがよいのかなと思う。

さくっと小一時間ブログを書いて寝ようと思っていたのに、よっぱらってしまったことよ。

注意事項としては、デモの警備に当たる警察は思いっきりピラミッド組織なので、若い警察官に喧嘩売っても意味ないよ。彼らは仕事として命令通りやってるだけなので。くだらないいざこざは避けましょう。ていうか、おとなしくデモに参加するだけの人に、経験上警察は乱暴な真似はしません。
ただちょっと言っておくと、警察はピラミッド型組織であるがゆえに、ピラミッド型ではない人々の集まりに対応する術がない。
もっと具体的に言うと、警察官に「デモの参加者ですか?」と聞かれて「はい」と答えると、混んでいる「デモ参加者用導線」の一番後ろに並ばされる可能性がある。
僕らは「組織されたデモ隊」ではない。誰に命令されたでもない。だから、「単にこのあたりを歩いている」だって良いのですよ。

アレルギーの症状で急にくしゃみが連発してもう書けぬ。

繰り返すけれど、
僕らは自由に振る舞えばよい。

石破茂は自身がブログに書いた「単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらない」を撤回したが、そのすぐ前の文章(撤回はされていない)がこれ。

今も議員会館の外では「特定機密保護法絶対阻止!」を叫ぶ大音量が鳴り響いています。いかなる勢力なのか知る由もありませんが、左右どのような主張であっても、ただひたすら己の主張を絶叫し、多くの人々の静穏を妨げるような行為は決して世論の共感を呼ぶことはないでしょう。

http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-18a0.html

なんだか夜中の住宅地に暴走族がやってきたくらいの勢いで書いているが、議員会館に鳴り響く大音量が妨げるのは「多くの人々の静穏」ではない。
議員会館の周りにどれだけ「多くの人々」が住んでいるというのか? さっきGoogleMapで検索した人は、それを見ると良いと思うよ。いったい何人住んでいるというのだろう?

国会前のデモは、議員会館にいる国会議員に聞かせるものであり「多くの人々の静穏」を妨げたりはしていない。むしろ国会議員ならば真摯に耳を傾けるべき声である。
それを聞いて自分が苛立ったからと言って、「多くの人々の静穏を妨げる」などというのは議員として不誠実極まりない。ちゃんと聴けよ。

だから、聴かせに行かねばならぬ。

そろそろ寝ないとな。