戸籍をたどってご先祖様調べをすると、突き当たる壁があります。
それは、おおむね明治初期生まれ以前のご先祖様に関して。
戸籍を取得すると普通、各ご先祖様のお名前に加え、そのご先祖様のご父母のお名前も判明します。
しかし、古い戸籍になると、ご先祖様のご父母のうち、「母」のお名前が空欄であったり、全く記載がないケースがかなり多いのです。
そのため、その「母」の父母のご先祖様の情報もわからずじまいとなり、そこから先の系統のご先祖様をたどることができません。
古い戸籍に、「母」について記載のない理由は、いろいろでしょう。
たとえば、ご先祖様を生んでからすぐに亡くなっていたため、当時の戸主が自分の母の情報を知らなかった、もしくは役所に届け出なかった。
もしくは、ある「家」に嫁いできた母の名前や、母がどこの家の出身かなどは、いちいち届け出なかった可能性など。
このように、一番古い戸籍までたどりつくと、母が誰なのか不明なご先祖様に出会うようになります。このご先祖様に出会うと、その系統のご先祖様は、それ以上は戸籍で判明しない系統のご先祖になります。
ここから先のご先祖様をさらに調べたければ、「現地調査」となります。
しかしながら、当時の戸籍でも記載がない以上、その先のご先祖様が判明することはあっても、「母」の「名前」自体が判明する可能性はかなり低いです。
これは、各地のお墓で「墓誌」というものをよく観察するとわかります。
由緒ある家の「墓誌」には、各家の先祖代々のお名前と没年月日が記載されていますが、幕末以前の没年になると、特に女性は「OOの妻」とか「OOの母」という形でしか記載されていないケースが多いのです。
このように、戸籍で出会えるご先祖様、特に「ひい・・・おばあちゃん」関係のお名前が分かる場合は、それはそれは超貴重な情報なのだということをご理解いただければ幸いです。

