「ご自身のご先祖様 (forebears) 」、詳しく知っていますか?
中には、「実の両親さえも知らない」という大変な境遇の方もおられるかと思いますが、世間一般的にいえば、「両親と祖父母は知っているが、曾祖父母となると数人くらいしか知らない」ということになるかと思います。
もし、あなたがご先祖様を知らないのならば、「100年後のあなたの子孫」も同じように、「あなたのことを知らない・・・」という事態になる可能性が十分にありえます。
そうなるのは嫌だ!と思うあなたへ。
あなたとご先祖様との関係を知らせるには、「説明書」を作っておくのが有効です。代表的なのは「家系図」ですが、それよりも、まずは「ご先祖様の情報」を整理するのが大切です。
あなたが今、「あなたのご先祖様」をわかる範囲まで調べ上げ、その情報をわかりやすい形にまとめておけば、その情報は後々の子孫にとっても貴重な財産となるでしょう。
もちろん、あなたにとっても、大きな発見と喜びになります。
まずは、近いご先祖様からゆっくり探していきます。簡単な方法では、ご両親や祖父母、ご親戚などから実際にお話を聞いて、ご先祖様を知っていく方法です。
しかし、確実にご先祖さまをさがすための必須アイテムが日本人にはあります、それが「戸籍」です。
「戸籍」。普段生活している間は、ぜんぜん見る機会がない代物ですが、婚姻や相続の手続などで必要になります。
「戸籍って何?」をカンタンにいえば、「あなたの身分関係に関する情報を管理している箱」です。「箱」と表現したのは、戸籍の中には、複数の人間の情報を入れることができるからです。
これに対し、私たちの住所(=居住関係の情報)を管理しているのが、「住民票」というわけです。
戦前の日本を考えるとわかりやすいのですが、ほんの66年前までは戸主制度(=家父長制度)といって、戸籍は「家」単位ごとに作られていました。
一家の当主を「戸主」といい、この戸主とその家族(戸主の妻、子どもだけでなく、戸主の母親、戸主のきょうだいなども)が一つの戸籍(という名の「箱」)に入っていました。
戸主が死亡した場合は、その跡継ぎがお役所に「家督相続」の申し出をしていたのです。時代劇に出てくるだけかと思っていた家督相続というお話は、ほんの66年前まであったのです。
戦後になると、この戸主制度は「封建的だ」ということで廃止されました。
そして、現在の戸籍の形になります。現在の私たちの戸籍は、戸籍の最初に書かれているものを「筆頭者」として、筆頭者とその配偶者(夫や妻)、その子どもの「2世代」までが同じ戸籍に入っています。
ご自分の戸籍を取得することから、ご先祖様探しの旅がはじまります。
そして、戸籍を1個1個さかのぼりながら、そこに記載されているご先祖様の名前を見つけていきます。
戸籍を取得するためには、あなたの「本籍地」(=戸籍がある場所)がわからなくてはいけません。もし、自分の本籍地がわからない場合は、「住民票」を取得します。そこにあなたの「本籍地」が書いてあります。
ちなみに、「戸籍はどこまで取得できるのか」といえば、「自分」と「自分の直系尊属」(=自分の両親、祖父母、曾祖父母・・・など、ダイレクトに血のつながるご先祖様)の入っている戸籍です。あとは、自分の配偶者(=夫や妻)の入っている戸籍も取得できます。
他人や、自分とはダイレクトにつながらないご親戚(例えば、おじさん、おばさん、いとこ)などの戸籍は取得できませんのでご注意ください。
これは、私たち専門家に依頼しても、同じです。
次回は、「戸籍を調べて、どの時代までご先祖様をさがせるか?」について詳しく書いていきます。
