今年、話題になった話といえば、「戸籍上」生存している超高齢者の問題です。しかし、あっ!という間に忘れ去られつつあります。
しかし、今回の問題を受けて、「では、自分のご先祖様は誰なのか?」を詳しく知りたくなった方も、いらっしゃるでしょう。
今回は、ご先祖様について、整理してみました。
人は、父親と母親の2人の間から生まれています。
そして、あなたのご両親にも、それぞれ父親と母親がおられます(=あなたにとっては、祖父母)。このように、世代を1代さかのぼるごとに、あなたのご先祖様の数は「理論上」2倍になります。
これが、あなたの5代前(=ひいひいひいおじいさん、ひいひいひいおばあさんの世代)では、「2の5乗」、つまり全部で「32人のご先祖様」と「あなた」はつながっている計算になるわけです。
このようにさかのぼると、「30代前」のあなたのご先祖様の合計は、「理論上」10億7374万1824人!
こうとなると、なんだかおかしな話にも思えます。
「30代前」は、1世代を30年と単純計算しても、900年前の1100年代。日本では、平清盛や源義経などが活躍した、動乱の平安時代末期。
その頃の日本の人口は、1000万人くらいです。であるのに、30代前のあなたのご先祖様は10億人以上?
この一見した矛盾を解く、主なカギは、以下の要因などがありえます。
1 人口と、累計人口の違い
2 同じ世代のご先祖様が、同じ時代を生きていたとは限らない
3 近親婚や、再婚、一夫多妻制などで、ご先祖様が重複している。
1 まず、縄文時代から現在までの累計人口(これまでに日本に生まれた人の総数)は、5~6億人程度と言われています。
たとえば平安時代の人口が1000万人程度というのも現在と同じで、流動的な人口増減のうちの、ある一時点を切り取った話にすぎません。
2 30世代前のご先祖様が全員、同じ時代を生きていたとは限りません。
ご両親の間に、かなりの歳の差がある場合や、父方・母方の祖父母同士を比べると、最年長と最年少のお方の間に、30年以上の歳の差がある場合も、珍しくないでしょう。
このような世代の年齢差(ズレ)が30世代も重なると、同じ30世代前のご先祖様同士でも、何百年もの差がでてくることは十分に考えられます。
3 まず、現在の民法では近親婚が禁止されています(734条)。
→ 直系血族又は三親等内の傍系血族の間では、婚姻をすることができない。
しかしながら、私たちのご先祖様の中には、近親交配(=親子、兄弟姉妹同士など)で世代間をつないだケースや、側室制度などのような一夫多妻制、または再婚などで前夫・後夫双方との間に子を設けたケースがありえます。
そうなると、ある時代のご先祖様を切り取ってみると、そのご先祖様にとっての「祖父母」が4人ではなく、3人、2人であったケースも十分ありえます。
このような要因が複雑に絡み合っているので、理論的にはご先祖様の数はものすごいことになりますが、つじつまがあうのでしょう。
さすがに、30代前までの全てのご先祖様を詳しく調べることは不可能ですが、ご先祖様探しは、まさに自分自身のルーツを詳しく探る旅。
あなただけの「オリジナル」なテーマです。
