戸籍を取得して判明するご先祖様の限界は、一般的に「江戸末期(1780年代)~幕末(1860年代)」となります。
では、さらに昔のご先祖様は、どのように調査すればよいのでしょうか。
調査方法としては、次の3つの史料があります。
1「過去帳(かこちょう)」
2「宗門人別帳(しゅうもんにんべつちょう)」
3「分限帳(ぶんげんちょう)」などを調べる方法があります。
1 「過去帳」とは、これまでに亡くなった方々の「没年月日」や「戒名」などを記録している帳面のことをいいます。
昔から続いている旧家などには、古い過去帳が「仏壇」などの中に保管している可能性があります。また、全国各地のお寺でも、亡くなった檀家(=信者)さんの法要をする手がかりとして、「過去帳」を保有している場合があり、没年月日、戒名などを記録しています。
この「過去帳」に記載されている情報と、これまでに取得した一番古い除籍簿に記載のあるご先祖様の情報を照合させることで、さらに昔のご先祖様をさかのぼることができる場合があります。
しかしながら注意点があります。「過去帳」はあくまでも私文書(=個人の所有物)です。そのため、戸籍のように、一定の手続きをすれば必ず取得、閲覧ができるものではありません。
「過去帳」を閲覧できるか否かは、まさにケースバイケースです。
つまり、あなたのご先祖様の記載があるであろうと思われる「過去帳」の所有者の方(個人の場合でも、お寺の場合でも)との個別交渉になります。
お寺や宗派によっては、「過去帳」の閲覧を一切禁止している場合もありえます。これは、檀家さんの個人情報を保護する意味合いもあるのだと思います。
2 「宗門人別帳」とは、江戸時代の農民を管理した帳面です。
社会の教科書でも登場します。江戸時代の農民は、自分がキリシタン信徒でないことを証明してもらうために、どこかのお寺の檀家になる必要がありました。
そして、全国各地のお寺が、檀家がキリシタンでないことを証明するために作成した帳面。これが「宗門人別帳」です。
「宗門人別帳」は、全国各地の図書館や資料館で保存されている場合があるので、閲覧できる場合も多いでしょう。しかしながら、個人所有の「宗門人別帳」もあります。この場合、閲覧できるかは、「過去帳」と同じでケースバイケースです。
3 「分限帳」は、江戸時代に全国の各藩が作成していた所属藩士の名簿です。ご先祖様が、江戸時代に武士だったことが明らかな方には、有力な手がかりとなるでしょう。所在場所や閲覧方法は、宗門人別帳と同様です。
ただし、中には偽物も多いということです。
以上、戸籍でたどれないご先祖様をさかのぼる方法について記載してみました。
戸籍でたどれないご先祖様の調査は、いわば「古文書さがしとその解読作業」といえます。ここから先の作業で、ご自身のご先祖様が記載された上記文書類と出会える保証もまったくありません。
しかしながら、ご先祖様が判明した時の感動と喜びには、計り知れないものがあると思いますし、あなたとあなたの子孫にとっては間違いなく、すばらしい家宝となる貴重な情報となる代物です。
とにかく手間がかかりますが、あなただけの超貴重なご先祖様情報をさらに知りたいならば、挑戦してみてはいかがでしょうか。
