前回までで、戸籍を取得してご先祖様をたどる方法をご紹介しました。
戸籍を取得して判明するご先祖様の限界は、一般的に江戸末期~幕末です。
では、さらに昔のご先祖様は、どのように調査すればよいのでしょうか。
調査方法としては、1「過去帳(かこちょう)」、2「宗門人別帳(しゅうもんにんべつちょう)」、3「分限帳(ぶんげんちょう)」などを調べる方法があります。
1 過去帳とは、これまでに亡くなった方々の没年月日や戒名などを記録した帳面です。
一般家庭ならば、古い過去帳が仏壇などに保管している可能性があります。また全国各地のお寺でも、亡くなった檀家(=信者)の法要をする手がかりとして、没年月日、戒名などを記録しています。
この過去帳に記載されている情報と、取得した一番古い除籍簿に記載のあるご先祖様の情報を照合させて、さらにご先祖様をさかのぼることができる場合があります。
しかしながら注意点があります。過去帳はあくまでも私文書です。戸籍のように、一定の手続きをすれば必ず取得、閲覧ができるものではありません。
過去帳を閲覧できるか否かはケースバイケース。つまり、あなたのご先祖様の記載があるであろうと思われる過去帳の所有者の方(個人の場合でも、お寺の場合でも)との個別交渉になります。
お寺や宗派によっては、過去帳の閲覧を一切禁止している場合もありえます。
2 宗門人別帳とは、江戸時代の農民を管理した帳面です。社会の教科書でも登場しました、江戸時代の農民は、キリシタンでないことを証明してもらうために、どこかのお寺の檀家になる必要がありました。各地のお寺が、檀家がキリシタンでないことを証明した帳面。これが宗門人別帳です。
宗門人別帳は、各地の図書館や資料館で保存されている場合があるので、閲覧できる場合も多いでしょう。しかしながら、個人所有の宗門人別帳もあります。この場合は、過去帳と同じです。
3 分限帳は、江戸時代の各藩が作成していた藩士の名簿です。ご先祖様が江戸時代に武士だった方には、有力な手がかりとなるでしょう。所在場所や閲覧方法は、宗門人別帳と同様です。ただし、偽物も多いということです。
以上、戸籍でたどれないご先祖様をさかのぼる方法について記載してみました。
戸籍でたどれないご先祖様の調査は、いわば「古文書さがしとその解読作業」といえます。ご自身のご先祖様が記載された上記文書類と出会える保証もありません。
しかしながら、ご先祖様が判明した時の感動と喜びには、計り知れないものがあると思いますし、あなたの子孫にとっては間違いなく、すばらしい家宝となる貴重な情報でしょう。
